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三菱電機株式会社が製造販売する大型画面。海外では"Diamond Vision"の名称で販売されている。

主に街頭スタジアムに設置されている。

オーロラビジョンを細長くした装置は「オーロラリボン」として製造・販売される。

また、鉄道車両の行き先表示器用に256色の表現ができる「オーロラビジョン R-STAY」も販売されていた。LEDよりも高精細なのが売りだったが、反射式のためバックライトを持たず、幕式やLED式に比べ視認性が悪い(ゲームボーイアドバンスSPのような感じ)、初期型はコントラストが低く色の表現力が劣る、表示の切り替えに時間がかかるなどの欠点を抱え、名鉄の一部車両の種別・行き先表示にしか採用されなかった。そのため現在は生産終了となっており、フルカラーLEDに取って代わられている。


開発と製造は長崎県西彼杵(にしそのぎ)郡時津町(とぎつちょう)にある長崎製作所で行われている。長崎製作所は三菱重工長崎造船所の電機部門が独立して設立された製作所である。世界中の様々な気象条件のもと、雨、風、日光にさらされる環境にオーロラビジョンが設置されることから、造船技術で培ってきた長期耐久性のあるものづくりの技術がオーロラビジョンの製造に活かされている。


歴史編集

1970年代、三菱電機の情報交換会で巨大ディスプレイのアイデアが出された。そしてそれが「オーロラビジョン」として実現した。当時は小さな赤・緑・青の3種類のブラウン管を数万個並べる方式だった。

1980年にアメリカのロサンゼルスにあるドジャー・スタジアムに、世界初のフルカラー映像装置として第1号機が"Diamond Vision"として設置された。当時10億円を超える高価な装置だったが、ここを本拠とするロサンゼルス・ドジャースがそれを最大限に活用し、現在でも見られるオーロラビジョンとエレクトーン演奏の連動による拍手やウェーブなどの演出を生み出した。

1981年にドジャースが16年ぶりにワールドシリーズ優勝を果たし、全米のメジャーリーグ球団本拠地球場に導入されるきっかけとなった。日本でも後楽園球場に1981年に第1号が設置され、以降様々な施設に設置されるようになった。

2012年、アメリカのテレビ芸術科学アカデミー主催の「第63回 技術・工学エミー賞」を受賞。


表示素子編集

  • CRT方式
    • 赤・緑・青のブラウン管を利用した方式。
  • フラットマトリクスCRT方式
    • 三菱電機が独自開発したFlat Matrix CRTを利用した方式。
  • LED方式
    • 赤・緑・青のLEDを利用した方式。現在はすべてこの方式を用いる。1つのパッケージに1つのLEDが入っている「砲丸タイプ」と、1つのパッケージに赤・緑・青のLEDが入っている「面実装3in1タイプ」がある。

設置場所編集

野球場


競馬場


サッカー場・陸上競技場等


その他

  • 東京体育館
  • 新宿アルタ (2001 -)
  • 京都市勧業館 (みやこめっせ)
  • 大阪ステーションシティ


オーロラリボン

  • カシマサッカースタジアム (2008 -)
  • 埼玉スタジアム2002 (2014 -)
  • 宮城球場 (2007 -)
  • 千葉マリンスタジアム (2008 -) - 愛称「marines wing vision」
  • 阪神甲子園球場 (2009 -) - 名称「甲子園ライナービジョン」
  • MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島
  • AT&Tスタジアム

他社の競合商品編集


外部リンク編集

三菱電機 オーロラビジョン

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