概要
兵庫県神戸市須磨区にある野球場。1988年に落成し、「グリーンスタジアム神戸」の愛称を使用していた。1991年シーズンより、オリックス・ブルーウェーブの本拠地となる(西宮球場から移転)。
同球団が大阪近鉄バファローズと合併、2005年シーズンよりオリックス・バファローズとなった後は、同球場と大阪近鉄の本拠地であった大阪ドーム(京セラドーム大阪)を併用することになったが、オリックス・バファローズは本拠地を大阪ドームと定めたためにこちらを使用する機会が減少していった。高校野球の影響で阪神タイガースが京セラドーム大阪で主催試合をするときは、オリックス・バファローズが当球場で主催試合が出来るようにしている。
2021年にオリックスが日本シリーズに進出した時は、第6・7戦で京セラドームが使用できなかった(スケジュールを変更したらライブが重なった)ため第6戦を当球場で行った(第7戦は決着がついたので未開催)。これは1996年以来25年ぶりの開催となった。対戦相手のヤクルトも神宮球場が大学野球で埋まっていたため、第3戦から第5戦を東京ドームで開催した。
標準的な広さに加え、天然芝主体の美しいスタジアムでありファンからの人気も高い。
オリックスの離脱の原因
前述のようにオリックスがバファローズとなって以降、準本拠地として使用されたが、大阪の人気は阪神タイガースが圧倒的かつオリックスは神戸側を中心とした兵庫県に人気の球団でもあった。
にもかかわらず、何故大阪へ移ったのか?その原因は阪神・淡路大震災に遡る。
95年に起きた大震災によって身も心もどん底に叩きつけられた神戸市民にとって95年と96年に優勝したオリックスは大きな希望でもあり、オリックスも今球場の修繕に全力を注いだ。
だが、それ以降の球場の改善を神戸市に要請をしても予算などの捻出を出し渋ることを理由に断れることが多く、これに不満を持ったオリックスが「2001年に出来た札幌ドームに移転すると脅した際はオリックス側の要求を飲む」という噂が出てくるなど関係は冷え切っていたのだ。
そこに近鉄との合併で生まれた大阪ドームへの移転構想。更には大阪ドームシティの破綻。これにより、大阪への移転は容易に行えることが出来たのだ。
要するに、オリックス側と神戸市側による球場の対する思い入れの違いによるこじれ合いが最大の理由である。
また、オリックスの大阪移転はプロ野球の地域保護圏の対象外になっていたことも大きな要因とされている。(阪神の本拠地である甲子園は兵庫県の為)
命名権契約
- 「Yahoo!BBスタジアム」:2003年〜2004年
- 「スカイマークスタジアム」:2005年〜2010年
- 「ほっともっとフィールド神戸」:2011年〜
命名権契約により「グリーンスタジアム神戸」の愛称を廃止。
現在は弁当チェーンの「ほっともっと」が契約を交わしている。