概要
名古屋鉄道(名鉄)唯一の飛び地路線である瀬戸線では直流1500V昇圧後、本線系から転属してきた6000系、瀬戸線専用の6600系、ツリカケ駆動の6750系が運用されていた。
しかしこれら車両の老朽化が目立ち始めたため、2008年の瀬戸線栄町乗り入れ30周年を記念して従来車を取り替えるべく投入されたのが本系列である。2014年までに4両編成18本が製造された。
車内はオールロングシート。客用ドア上の鴨居部分にはLCDモニタが装備されている。表示内容は停車駅の案内や所要時間、乗車マナーや扉の開閉の注意などで、2000系「ミュースカイ」などの特急形車両とは違い、ニュースやCMは流れない。
また、名鉄の非ワンマン車(かつ特急車両以外)では珍しく自動放送装置を持つ。これは本系列が置き換えた6750系から続く瀬戸線車両に共通する特徴。
車体は3300系(3代目)に準じたステンレス製。ただし、通常は鋼鉄やFRPで作られることの多い先頭部もステンレスで製作されている。これは(車庫の)尾張旭検車区が、住宅街の中にあるという周辺環境の問題から有機溶剤系の塗装設備が設置できなかったためである。そのため先頭部や帯もステッカー式とした無塗装車体であるが、耐候性の高い油性塗料による塗装の必要のある台車や床下機器は、トラックで舞木検査場へ運んだ上で塗装している。
また、路線にカーブが多いことからボルスタ付きの台車を装備しており、この設計は後年本線用3300系増備車・後継の9500系にも反映された。
編成表
←尾張瀬戸 | 栄町→ | |||
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車番 | ク4000 | モ4050 | モ4150 | ク4100 |
MT構成 | Tc1 | M1 | M2 | Tc2 |
機器構成 | CP | VVVF,PT | SIV,PT | CP |
第1編成 | 4001 | 4051 | 4151 | 4101 |
第2編成 | 4002 | 4052 | 4152 | 4102 |
第3編成 | 4003 | 4053 | 4153 | 4103 |
第4編成 | 4004 | 4054 | 4154 | 4104 |
第5編成 | 4005 | 4055 | 4155 | 4105 |
第6編成 | 4006 | 4056 | 4156 | 4106 |
第7編成 | 4007 | 4057 | 4157 | 4107 |
第8編成 | 4008 | 4058 | 4158 | 4108 |
第9編成 | 4009 | 4059 | 4159 | 4109 |
第10編成 | 4010 | 4060 | 4160 | 4110 |
第11編成 | 4011 | 4061 | 4161 | 4111 |
第12編成 | 4012 | 4062 | 4162 | 4112 |
第13編成 | 4013 | 4063 | 4163 | 4113 |
第14編成 | 4014 | 4064 | 4164 | 4114 |
第15編成 | 4015 | 4065 | 4165 | 4115 |
第16編成 | 4016 | 4066 | 4166 | 4116 |
第17編成 | 4017 | 4067 | 4167 | 4117 |
第18編成 | 4018 | 4068 | 4168 | 4118 |