概要
『ウルトラマンジード』に登場するシャドー星人で、秘密組織AIBの上級エージェント。
表向きは「瀬名 日出樹」と名乗り、生命保険会社の社員であると偽証している。
愛崎モアの直属の上司に当たる人物で、彼女からは「先輩」と呼ばれている。
10話および11話ではモア以外にも大勢の部下たちに指示を出している描写があることから、組織内でもそれなりに高い地位にある人物である可能性が高い。
かつて『ウルトラセブン』に登場したシャドー星人たちの同族であると推測されるが、ゼナは地球の侵略ではなく地球の治安維持のために活動しているという点が大きく異なる。
また、顔だけ擬態していなかったかつての同族とは違い、顔まで完全に人間に似せて活動している(基地内では、お馴染みのデスマスクのような顔になる)。ただし会話時には口を一切動かしておらず、テレパシーで会話しているものと思われる(書籍によれば表情筋がかたいのが人間形態にも影響を与えているとのこと。ただし、瞼を閉じることはできる)。
戦闘力も、かつての個体とは異なり非常に高く、宇宙人を生身の格闘で圧倒して身柄を確保できるほど。
余談
シャドー星人のテレビシリーズへの登場は、『ウルトラセブン』以来実に49年ぶり。また、かつて『ウルトラセブン』で地球の侵略を目論んだ凶悪な宇宙人が、今回はなぜか防衛組織の一員として登場するというまさかの展開も大きな話題となった。
以前登場したシャドー星人が卑怯なだまし討ちでセブンを追い詰めようとしたことや、シリーズ構成を担当する乙一氏の作風を知るファンからは、「実は敵と内通しているんじゃ…」「終盤で裏切るのでは?」と早くも警戒する声も上がっているようだ。ただし、第4話にて本作の重要ワードであるリトルスターのことをまったく知らないらしい様子を見せたり、第5話でも「宇宙人と人間が共存できる日が来ればいいのに」というモアの発言に対してどこか複雑そうな表情を浮かべながら「そんなに簡単なことじゃない」と言うシーンがあったりするため、そう考えるのは早計とも言える。
声を担当する浅沼晋太郎は、『ウルトラマンメビウス』でジャシュライン(次男)の声を演じているほか、『ウルトラゼロファイト』でバット星人グラシエ役を演じている。
一方、人間態を演じる岩田栄慶は円谷プロダクション所属のスーツアクターで、これまでにウルトラマンゼロを始めとした数多くの主役ウルトラマンを演じた他、時折声の出演や顔出し出演などもしていたが、顔出しでのレギュラー出演は今作が初である。
岩田氏はゼナを演じると同時に主役ウルトラマンであるジードのスーツアクターも兼任しており、実質的に1人で2役を演じている。
関連項目
グルマン博士 - 彼も宇宙人でありながら地球の防衛組織に所属し、平和のために活動していた。こちらは元々温厚で友好的な種族である。こちらを元ネタとしているのはどちらかと言えばペガの方らしい。