その前に
錬金術師殺しの男とか、ムファサを暗殺したあのライオンとかの事は「スカー」で紹介済みです。
ここでは銃のスカーを紹介します。
概要
その名の通り特殊部隊のために生み出されたということがよく解る多機能性と汎用性を持つ。
米軍の次期採用ライフルのトライアルに出されたこともあり、二種の銃は多くの部品が共通となっている。
また、開発中のモデルは他のモジュラーライフル同様に要求仕様書通りのレシーバーを含め多くの部品が共通で口径変更が可能であったが、最終的に登場したものは6割程度の共通率となっており、組み換えにより口径の変更はできない。
度々改良がくわえられており、現在のモデルはGen3となっている。
SCAR-L
軽い(light)方のSCAR。口径は5.56mm。グレネードランチャーのアクセサリーを付ける等、前線で使用することが前提とされている。
残念ながらコストの割にM4カービンに勝る優れた点はないとしてMk.16 Mod.0の調達は2010年に中止され、すでに陸軍レンジャーが使用している約850挺のMK.16は2013年末までに運用終了となった。民間型の名称はSCAR 16S。
SCAR-H
重い(heavy)方のSCAR。口径は7.62mm。精密性に長け、ロングバレルに付け替えるなどしてマークスマンライフルとして使用されることが多い。
MK.17 Mod.0。民間型の名称はSCAR 17S。
MK.17として調達する以外に、銃身やレシーバ等の換装用のパーツを調達してMk.20に組み替えるだけでなく、陸軍レンジャーでは5.56mmコンバージョンキットによりレシーバーとストック以外を入れ替えてL相当に組み替えて使用しているというMK.16を使えよと言いたくなるような有様だが、実際には一種類の銃を大量に調達したうえで必要な分だけコンバージョンキットを調達する方が調達コストが低くなるうえに戦術の変化による携行武器の変更に対応しやすく、部品の共用率が上がるため、コスト削減を目指すSOCOMとしてはありがたく、本来の計画に沿ったものともなる。
マガジンはFALに近い形状でSR-25等と互換性はないが、SOF隊員などはロアフレームを交換することでマガジンを共用している。
またSOCOMでは6.5mm弾仕様、.260レミントン弾仕様といった他口径に組み替えるというのも計画されている。
IAR(HAMR)
LをベースとしたSAW。海兵隊のIARプロジェクトに参加。HAMRはIARの改良型であり、クローズドボルトとオープンボルトを自動的に切り替える機構を持つ。
FNAC
アメリカ陸軍のインディビジュアル・カービン(M4の後継機種の開発・選定計画。2013年に白紙化)向けにLをベースに開発されたモデル。
コッキングハンドルをボルトと連動しないように変更、バヨネットラグの追加、フロントサイトを着脱可能に、といくつかの改良が施されている。
SCAR-H PR
Hをベースとしたマークスマンライフル。
20インチの長銃身を標準化、フォアエンドの延長、、フロントサイトのアッパーレシーバーへの移動等。
PRはPrecision Rifleの略となっている。
SCAR-H TPR
PRの仕様に加え、ストックのバットストックの可動可能な狙撃用のものに変更している。
TPRはTactical Precision Rifleの略となっている。
MK.20 Mod.0 SSR。民間型の名称はMK20 SSR。
MK.20ではMK.17同様にフルオート射撃可能なロアフレームとなっている。
CSR-20
Hをベースとしたマークスマンライフルで、16インチ銃身とAR-15タイプのストックを備えている。
CSR-20はCompact Sniper Rifle - MK20の略となっている。
陸軍のCSASS計画に提出するもG28Eに敗れる。
SCAR PDW
Lを短銃身化して本体重量を2.5kg以下に抑えた最軽量モデル。
現在も開発中の為、仕様は一定でない。
FN40GL
SCAR用の40mmアドオングレネードランチャー。
L用のFN40GL-L、H用のFN40GL-H、スタンドアロンモデルのFN40GL-Sがある。
F2000用グレネードランチャーFNGL1を基にしている。
SCAR47
2012年のUSSOCOMが提示したMk.17/Mk.20 CAR-H program内の改良プログラムに提出されたHANDL Defenseの製品で、SHAR-H(Mk.17及びMk.20)のロアフレームと交換することでAK47のマガジンが使用できるようになる。
銃身の方も7.62mm×39弾に対応したものが必要だが、HANDL Defenseでは用意していない。
基本データ
※ここではL/Hで紹介します。
全長 | 838/1,021mm |
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銃身長 | 355/406mm |
重量 | 3,560/3,720g |
口径 | 5.56mmNATO弾/7.62mmNATO弾 |
装弾数 | 20~30+1/20+1発 |
あと少しのところで散ったXM8
実はXM8とアメリカ軍の主要兵器「M16」と「M4カービン」の後継銃の座を争った。
しかしアメリカのユーザー(軍隊)がH&Kの採用に深く反対、XM8の採用が白紙にされた。
しかも追い打ちをかけるようにSCARを軍が大量購入して使用したため、XM8の価値は一旦0にされた(現在XM8はPMSCsなどへ売ろうとしたが、色々あって製造を終了している)。
登場作品
米軍の特殊部隊向けという売り文句もあり、多くの作品に登場している。
- こちら葛飾区亀有公園前派出所:両津さんやその仲間がサバゲーで使用する他、ガチのテロリストも持っていたことがある。
- クライシス:名前はXM8で登場。それに対し作中でXM8は実際に登場するがこっちはこっちでSCARと呼ばれている。…何かの嫌がらせだろうか。
- CoD:MW2:M16A4等と共にSCAR-Hがアメリカ陸軍レンジャーの銃として登場している。
- ヨルムンガンド:ヘックスらカットスロートやナイトナインがSCAR-Lを使用。
- メタルギアソリッド4:PMCが使用する銃の一つとしてMk17が登場。
- COD:BO2:SCAR-HとHAMRが登場
- バトルフィールド4:SCAR-Hと狙撃モデルのSCAR-HSVが登場
- Left4Dead2:「コンバットライフル」として登場。何故か装弾数が実銃の二倍に相当する60発に設定されているため長時間連射し続けられる。だがリロードが長く、3点バーストでしか発砲出来ないので弾を浪費しがちなのが難点。