人物
(CV:櫻井孝宏)
おそまとは、アニメ「おそ松さん」第2期17話の「旅館」に、おそ松の派生キャラクターとして登場した座敷童子の名前。
幼女なのでいつものおそ松よりも体が小さく、背は他の人物の胸の高さぐらい。
いかにも座敷童子っぽい黒髪おかっぱに赤ほっぺの顔がチャームポイント。
赤い着物(ピンク地に赤い松の模様)の上に、水玉模様のちゃんちゃんこを羽織っている。足は裸足。
一人称は「あたい」。いたずら好きで人懐こい性格。
障子に飛び蹴りをするなど動きも活発。でんぐり返しも上手(と褒められた)。
第17話「旅館」にて
カラ彦(カラ松)やトド美(トド松)が泊まる予定の部屋に現れる。自分を座敷童子だと言って、二人が訝しむと瞬間移動をして見せた。
おとなしく折り紙をしていたのも束の間、やがて壺を割ったり掛け軸を破ったりして部屋をめちゃくちゃに荒らす。それでも動じないカラ彦に、座敷童子を見ても嫌ではないのかと聞き、嬉しいと言われると意外そうな顔をする。その後は暴れるのを止めて、二人に温泉を奨めた。
温泉にも現れて、トド美にはお湯を引っかけて遊ぶ。なお、他の利用客にはおそまの姿が見えていなかった。
ちなみに、あとで二人の部屋に来た女将のチョロ江(チョロ松)も、おそまのいる場所を見たが気づかない様子で「何か出ましたか?」と聞いてきた。
夕食時にはもう二人をもてなす姿勢に入っていて、ビール瓶を抱えてお酌をしてあげたりした。
自分の子供がいないカラ彦たち(夫婦ではないのだが)は一層おそまを可愛がり、おそまも楽しく過ごした。
おそまの相談事と結末(ネタバレ)
カラ彦やトド美と仲良くなったおそまは、自分の「おっかあ(お母さん)」のことで二人に相談があると言う。
その母親とは、なんと年老いた女将のチョロ江だと言う。そして自分はこの部屋で母親に殺されたのだと明かし、部屋の壁に埋まっている遺骨を掘り出してくれないかと頼む。
しかし、二人は急なホラー展開に怖気づいて旅館を逃げ去った。カラ彦が車の運転席から旅館を見ると、おそまが窓からじっと見送っていた。
二人を見送ったおそまは「大成功!」と喜ぶ。先程の話は二人を怖がらせるいたずらだった?
そこへ、おそまの姿が見えなかったはずのチョロ江が来て、お前はまた客を脅かして……と叱る。おそまは、やはり母親だったチョロ江のことが大好きらしく、遊ぼうとねだる。
チョロ江は仕事があるため「困った子だねえ」と言うが、おそまは、
「あたい悪くないもん。そもそも悪いのは、おっかあだもん」
と拗ねる。結局、本を読んでもらえることになった。
夜の廊下を歩くチョロ江の隣に、おそまの姿は見えない。足音も一つ。しかし話し声はする。
やがて足音を残し、チョロ江の姿も見えなくなった。
「おっかあ、あたいのこと好き?」
「ばか。んな当たり前のこと聞くんじゃないよ」
「はーい……」
余談
- テレビ放送時の提供画面にもいた。OP後の提供は十四松が顔面ボールを受ける「戒め!」の場面だが、空におかっぱ頭がうっすら見えていた。ED後はデリバリーコントをした六つ子部屋がそのまま提供になったが、部屋の隅(ふすまとソファーの間)におそまが座っていた。
- 姿は見えないこともあるがビール瓶は持てるようだ。
- 偶然か意図的か、オソマとはアイヌ語で「う○こをする」という意味になる。「お」が接辞で「そま」が名前かもしれないと解釈してフォローしたいところだが、日本語のソマの意味も馬肉である(漢字の「杣」もあるが)。
ネタバレ余談
- 部屋で暴れたあと「帰らないの?」と聞いた点から、客を帰らせて暇になった母親に遊んでもらう目的で行動していたのだろうか。
- おそまは最初に母についての相談だと言ったが、骨の発掘はおそま自身についての相談である。しかし話が事実とすれば、発掘を知ったチョロ江がどうするかを気にしているのかもしれない。
- 例えば「おそまは自縛霊であり骨が出ればここを離れられるが、(監視されているなどの理由で)チョロ江に見つからないように掘ってほしい」とか、逆に「自分が殺された事を(何らかの理由で)改めてチョロ江に突きつけたいので、発掘すると伝えてほしい」など。仮にも「おそ松」のおそまが家や家族から離れたがるとは考えにくいので後者の可能性は高いが、パラレル回のため何とも言えない。
別名・表記ゆれ
おそまちゃん : カラ彦やトド美による呼称。(※部分一致の検索では「おそま」が「おそまつ」「おそま鶴(鶴おそ)」「おそまつさんでした」などと混ざるため、検索用としてはあちらが使いやすい)