伝説厨
でんせつちゅう
概要
ポケモンで伝説ポケモンや幻のポケモンばかりでパーティを組んで使用してくるプレイヤー層を言う。
ここで言う伝説ポケモンは「禁止級」の枠に入るポケモンのことである。
4世代のバトレボ時代では、通常のフラットルールにおいてラティオスやスイクンなどの準伝説や、メタグロスやゴウカザルのような強力な一般ポケモンに混じって通常大会使用の制限がかかるミュウツーやダークライなどが使えてしまった為、これらを投入したパーティーがたびたび見られた。
これらの使用者の層としては、主に小中学生の子供である事が多い傾向があった。もちろん個体値や性格などを厳選してから使ういい歳した廃人にも居ない訳ではなかった(というかむしろそちらの方が多いのではないか?という噂もあった)。
なお、何体投入すれば伝説厨と呼ばれるのかは人によって意見が分かれる。
とはいえ、誰でも一度はやってみたくなる行為であるのは事実であり、ポケモン慣れしていない初心者と、伝説ポケモンなしでゲームをあっさりクリアできる上級者の穴が埋まる手段でもあるため、もし遭遇しても、優しいプレイヤーは大目に見てあげたいところ(え?もしも初心者で伝説ポケモンを使用していないプレイヤーと廃人で伝説ポケモンを使用しているプレイヤーが当たってしまったら?その場合は…まあ…)。
しかし、当然ながら伝説ポケモンばかりでパーティを組むことを良しとせず、伝説厨というものを激しく嫌っているプレイヤー達も多い。そこはやはり人それぞれなのだろう。
5世代ではルールが整備され、前述の禁止級に属するポケモンはwifi対戦では使用できなくなり、幻のポケモンや禁止級ポケモンを含んだPTを見る事は無くなった。
なお、公式大会で使用が認められているラティ、聖剣士、三犬etc…も「1セーブデータにつき1匹しか入手できないポケモン」ではあるのでそれらすべてで固めてしまえば「伝説厨」と呼ばれる事もあるのだが、大会でも制限がかからず、ルール上認められているポケモンを使用する事に文句を言うほうがおかしいので慎むべきであるといえる。
しかし全くwifi対戦で使用できなかったのはまずいと思ったのか、第6世代では戦績がつかないフリーバトルでのみ解禁されることとなる。
フリーバトルで満足したい人にとっては大迷惑でもあったが、「整備されたルールがしたければレーティングをやりましょう」で話がついてしまうので、何とも言えない悔しさを感じているプレイヤーも多い。
また、禁止伝説が使用可能な大会前だと、実力者による禁止伝説入りのパーティの試運転が見られるのでやりごたえもあるといえよう。
一般ポケモンのみのパーティで伝説厨に勝利するのもwifi対戦の楽しみの一つである。
何より一般ポケモンのみで組んだパーティで伝説厨に勝利した時の満足感は普通のバトルとは段違いだろう。そして、勝った側にとっても負けた側にとってもいい経験となる。(ただし、前述のように伝説厨には低年齢のプレイヤーが多いため、勝利したと思ったらいきなり通信を切断される可能性も確かにある)
当たり前のことであるが、例え伝説ポケモンを使われたからといって全く勝機が無いわけではない(確かに不利になることはあるかもしれないが)。なので、伝説厨を嫌っているプレイヤー達は、伝説厨を責めるばかりではなく是非今自分が使用しているポケモン達で伝説厨に勝利できるように頑張ってもらいたい。
スマホ向けアプリのポケモンGOでは事情が異なる。
これは、バトルが原作のようなターン制ではなく、技同士の激しい応酬になるため、原典とは異なり純粋に火力の高いポケモンの方が重要視されやすいためである。
本作では、元々専用技の類が非常に少ないことに加え、ポケモン1体あたりが習得できる技のバリエーションが通常技とゲージ技の2つのみと非常に少ない。このため、必然的に伝説ポケモンと一般ポケモンの技の組み合わせが完全に被ってしまうことが多くなるのである。
同じ技しか覚えないのであれば、種族値の高い伝説ポケモンを育成してPTに加えた方が圧倒的に有利なのは言うまでもないだろう。
特に、でんきタイプは現状まともに活躍できるのが伝説ポケモン2体のみというかなり深刻な問題を抱えているため、最早伝説厨がどうのこうの等と言えるような状況ではなくなっている。
加えて、本作では一般ポケモンの中にも伝説ポケモンに匹敵するほどの実力者が多く、原作ほど伝説ポケモンと一般ポケモンとの間で戦闘力の差が生じていないのも、「伝説厨」という言葉があまり広まらない理由になっているものと思われる。
こちらの記事も併せて参照されたい。