「ファイヤアァァァァァアアア!!!」
概要
- 身長:48メートル
- 体重:4万8000トン
別次元宇宙・アナザースペースを股にかける炎の海賊の旗艦『アバンギャルド号』の用心棒を務める『炎の戦士』で、グレンファイヤー族と呼ばれる武闘派種族の1人。
言動の端々に荒っぽさが見られる根っからのアウトローだが、一度認めた相手には優しさを見せる義侠心に厚い漢。陽気でお調子者なところもあり、どこか憎めないところのある人物。
炎の棍棒ファイヤースティックを振りかざし、炎を纏った格闘攻撃で敵を圧倒する戦術が得意。
必殺技はファイヤースティックで敵を殴るファイヤーフラッシュ、全身を超高熱エネルギーで包み込み突進するグレンスパーク。
デザインは往年の円谷ヒーロー・ファイヤーマンを基にしている。
必殺技の「ファイヤーフラッシュ」もファイヤーマンの同名の技から名づけられている。
CV:関智一
劇中での活躍
バラージの盾の在り処を知る炎の海賊の元を訪れたゼロたちを敵視し、一度は強敵として立ち塞がる。
しかし、変身して巨大化したゼロとの取っ組み合いの喧嘩の末に彼を認め、『盾は鏡の星にある』と教える。
その後、出現したベリアル軍を足止めすべく炎を纏って可燃性のスペースニトロメタンの海に特攻。
ダークゴーネ率いるベリアル軍艦隊を巻き込んで大爆発を起こし、生死不明になってしまう。
ところがどっこい何故か生きており(まぁ、フィクションにおける主人公サイドの「生死不明」はある意味生存フラグでもあるわけだが)、アークベリアルに捕らえられ絶体絶命のゼロを救って再登場。
炎の海賊の全艦隊に加え、鏡の星の艦隊や惑星アヌーをはじめとした各惑星の艦隊を引き連れ、ベリアル軍団に総攻撃を仕掛ける。
その後はジャンボットとともにアークベリアルに陽動攻撃を仕掛けミラーナイトのトリックの成功に貢献、ゼロの反撃のアシストをするなど大活躍した。
ベリアル軍との戦いを終えた後、ゼロが結成した新たなる宇宙警備隊『ウルティメイトフォースゼロ』に加わることを決意。その後はウルティメイトフォースゼロの一員として活躍を続けており、その陽気かつ熱い性格も健在である。
OV作品の「ウルトラマンゼロ外伝 キラーザビートスター」ではエースキラーを相手にプロレス技を披露していた。
なお、ヒーローショー「ウルトラマンレジェンドステージ」では人間体が登場した(しかも演じているのは中の人本人)。
フリーダムすぎる炎の戦士
グレンファイヤーは声優の関智一の強烈な個性もあって、非常に熱く(暑苦しく?)人情味あふれるキャラとなっている。
初登場シーンでは鼻歌を歌いながらアバンギャルド号の上に座っていたり、カラータイマーが点滅したゼロを「お、おい!なんかピコピコしてんぞ!?大丈夫か!?」と気遣ったり、アークベリアルに「燃えるマグマのォ!ファイヤァァァァァ、フラァァァァッシュ!!」とどこぞの誰かよろしく叫んでみたり、いちいち台詞が面白い。
何の説明もなく生還するあたりもかなりフリーダム。
『新ウルトラマン列伝』ではゼロと共にナビゲーターとして登場することがあるが、ウルトラマンギンガの名前を覚えられずギンザ(銀座)と言い間違えたり、ゼロがナビゲートする中1人背後で鼻歌を歌いながら飛んでいたりと、ここでもフリーダムな一面を見せてくれる。グレンさんまじファイヤー。
劇場版『ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』では、戦いを終えて地球から立ち去る際に「俺もウルトラ兄弟に入りてぇなぁ~」とボヤいていた。
それ以外にもネタ染みた台詞が多くあり、関智一氏のコメントによれば「坂本監督にはアドリブを全部採用して頂きまして」とのこと。
まさかの同族
『超決戦!ベリアル銀河帝国』での初登場以来、グレンファイヤーはその明快な個性とは裏腹に出自・種族などのパーソナリティはほとんど明かされず、ウルティメイトフォースゼロの仲間たちと比べややミステリアスな存在でもあった。
……しかし2014年12月、そんな彼の出自に衝撃の事実が発覚する。
データカードダス『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』作中に種族『グレンファイヤー』の3人組・グレンファイヤートライブが登場したのである。
なんと、グレンファイヤーは『グレンファイヤーという種族の一個体』だったのだ。
グレンファイヤートライブのメンバーは豪胆な巨漢・グレンファイヤーバーミリオン、厳格な戦士・グレンファイヤーヴェルデュール、そして若き俊英・グレンファイヤーインディゴ。
3人は時空を超えてプラズマギャラクシーにやってきたグレンファイヤーと意気投合。彼を『オヤカタさま』と慕って付き従い、ギャラクシーギルド内外でウルティメイトフォースゼロをサポートして活躍しているという。
自由を愛し、炎の情熱を胸に銀河狭しと駆け巡るグレンファイヤー族。彼らの存在が、グレンファイヤーのキャラクター性、そして大怪獣ラッシュの物語により深みを持たせてくれることに期待したい。
余談
当初は炎の彗星の中に住む地底人という設定だった。また、CGを用いて頭部が常に燃えている状態にする案もあった。