概要
エドモントンでの戦闘後、ガンダム・バルバトスと同じくダメージ蓄積が深刻化したガンダム・グシオンリベイクを、テイワズが改修したモビルスーツ。
「フルシティ」とはコーヒーの焙煎度合いを示す「フルシティロースト」に由来する。
パイロットは昭弘・アルトランド。
ガンダム・バルバトスルプスと同じく改修前の構成を踏襲しつつ外装や装備の大幅な変更が行われており、装甲はツインリアクターシステムのエネルギー伝達効率の向上を目的に全換装。頭部の精密射撃モードやバックパックのサブアーム等の機能や遠近両面運用能力はそのままに、昭弘の戦闘スタイルに併せてより接近戦に特化した武装の追加が行われている。
また、テイワズの工房スタッフは改修に先んじて厄祭戦時代の機体データを新たに入手しており、当時の機体性能の再現も同時に行われた結果、この機体はオリジナルのグシオンとグシオンリベイクとのハイブリットモデルとも呼べる機体として完成した。
しかし、その一方で装備や武装の追加はそのまま整備性の悪化に繋がっており、特に長期戦では補給・修理作業に時間が掛かる等の欠点も持つ。
初出陣は夜明けの地平線団戦。ガラン・モッサ戦では彼の乗機ゲイレールごとの自爆にもほぼ無傷の堅牢さを披露した。
最終戦でダインスレイヴにより大きく損傷し立ち上がるのもやっとの状態になったが、恩人達の仇の名乗りに奮起した昭弘の最後の気力で残った左腕とサブアーム右腕でシザーを使い、敵グレイズをパイロットのイオク・クジャンごと挟み潰し、昭弘が力尽きたのに伴い機能停止した。
機体データ
型式番号 | ASW-G-11 |
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全高 | 18.2m |
本体重量 | 36.5t |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
使用フレーム | ガンダム・フレーム |
武装 |
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パイロット | 昭弘・アルトランド |
武装
ロングレンジライフル
グシオンリベイクの頃からの継続装備でグレイズのライフルにセンサーを追加し、銃身を延長した長距離射撃用の携行火器。
グシオンリベイクフルシティはサブアームを使用して合計4挺装備する事が可能。頭部センサーの恩恵もあり、その命中精度は4挺装備した状態であっても劣化する事は無い。
グシオンリベイクハルバード
柄に伸縮ギミックが備えられ、ハンドアックスとしても使用可能な大斧。
ロングレンジライフルと同じくグシオンリベイクから受け継がれた武装の一つ。
サブアーム
バックパックユニットに搭載された隠し腕。
改修前はグレイズの腕部をそのまま転用していたが、改修に際して新規設計の物が搭載されている。
バックパックユニット自体も新規の角型主体の形状へ変更され、収納方式もよりシンプルかつ増設装甲で展開時の開口部を塞ぎより防御能力を高めた物になり、アーム自体の強度も増した事でより高出力での運用も可能となった。
ナックルシールド
百錬と同じく接近戦時に手甲部に装着されるナックルガード。
主にサブアームで拘束した敵に対して殴打攻撃を行う為に使用される他、防御面積こそ小さいが小型の盾としての使用も可能。
非使用時は腕部装甲内に格納される。
ロケットランチャー
機体腕部の装甲内に格納されているロケット弾砲。普段はナックルシールドの後ろに砲身を縮めた状態で格納する。使用時には腕部装甲を展開しナックルシールドを装着して出し、砲身を伸ばして展開して発射する。威力は低目で牽制用レベルとの事。
シザーシールド
改修前のグシオンリベイクと同じくリアスカートに装備される大型シールド。リアスカート装着時のスラスターによる運動・機動性補佐機能はリベイク時代から継続している。改修以前はガンダム・グシオンの背部装甲をそのまま転用していたが、グシオンリベイクフルシティのそれは大型シザースへの変形機構を持ち、近接戦闘時には武器として使用される。
これによりコクピットごとパイロットを鋏み潰す事もでき、最終戦ではイオク・クジャンを仕留めている。
滑腔砲
ガンダム・バルバトスやグシオンリベイクの使用していた滑腔砲と同一の300mm口径砲。
グシオンリベイクと同じく砲撃支援の為に二挺同時に装備する。
レールガン
専用に開発された追加ブースターユニットとセットで運用される大型レールガン。
ブースターユニットは胸部からバックパックにかけて装備され、機首を展開する事で巡航形態に変形する。
外部作品への出演
ガンダムVS.シリーズ
アーケードのマキシブーストONでは、鉄華団所属のMSでは三日月搭乗機以外で唯一の参戦機体。準高コストの2500。
特徴的な4本腕は一部の格闘モーション以外では特殊射撃の120mmロングレンジライフル4丁からの一斉射撃で使用。特殊格闘はレバーニュートラルと前入れで性能が変わる大型シザースによる掴み技を放つ。
PV( 外部リンク参照)を見たところ、一部格闘に射撃シールド付加されるぐらいの差し当たりない挌闘寄り万能機・・・
しかし、VSコンクエストの報酬として先行解禁されたこの機体に触れたプレーヤー達は
自分たちの認識は大いに甘かったと思い知らされる。
横4方向に広がるように飛んでいく一斉射撃は敵の横移動を喰える上、当たった相手をよろけさせ易く、非常に優秀な引っ掛け武装。リロード速度も良好で積極的に狙っていける。
また、大型シザースはレバー入力で性能が変化し、レバーニュートラルでは判定最強レベルの掴み技。かち合いとなれば格闘機筆頭のエピオン・マスターらとて危ない。
前入れは掴んだその場から一切動かない為、敵相方に狙われやすいという欠点があるがダウン拾い可能となっている。
つまり、優秀な引っ掛け武装と強力な掴み技を持つ寄らば(鋏で)切る機体だったのである。
ただし、分かりやすい強武装持ちの宿命かそれにさえ注意できれば割と何とかなってしまう(この場合は攻めの起点になりやすい一斉射撃)。
また、原典の世界観ゆえに仕方ないのだが、射撃武装は全て実弾。何かに当たると消滅する仕様ゆえに純粋な打ち合いは不利になりやすい。特にルプスと違いキャンセル落下や着地硬直上書きテクに恵まれてない事も相まってウイング系統機のような移動ゲロビ使いはもはや天敵。
強武装重視の機体ゆえにそれの通りやすさが戦局に影響されやすい。
自身の攻めのみならず相手の立ち回りにも注意を払いたい。