電算記号は2両編成が「W」、3両編成が「G」、4両編成が「AG」。
概要
2410系
2410系とは1968年に登場した近畿日本鉄道の通勤形電車で、大阪線、名古屋線向けのラインデリア搭載車両である。1979年より冷房装置の取り付け工事が順次施工された。
2410系は2両編成を基本として、1971年までに2411~2428編成の18本と増結用先頭車ク2591~ク2593が製造された。1973年には3編成増備が計画されていたが、後述の2430系が既に登場していたため、2429、2430、そして2410にさかのぼって番号が振られた。2429、2430編成は当初から2430系を名乗る中間車2両を挿入して4両で組成されている。
2430系
2430系は1971年に河内国分駅以東まで運用する準急等に使用できるように設計された2410系の3両編成仕様。3両編成17本51両と2410系挿入用の中間車4両が製造された。
2437、2438編成は河内国分駅以西の限定運用を組むことを前提として名古屋線用の1810系と同様にM+T+Tcの組み合わせで登場したが、大阪線の運用で不都合のため、1979年に2431、2432編成と組み合わせで4両ないし2両に組成変更された。
1984年には2441、2442編成の中間車が抜かれ、その中間車はク2592、ク2593と組み合わせてさらに伊勢方に新造された1200系と連結された。
その他、大阪線で3両運用が減少したことから1480系や1810系などを流用して組成の組み替えが行われた。
2430系のうち、2444、2445編成はワンマン運転対応改造工事を施工し、2444系を名乗っている。
廃車
2410系で廃車、除籍車両はわずかだが、ク2591が余剰のため2001年に廃車となっている。また、2006年には2411編成がモワ24系検測車両はかるくんに改造されている。
2430系については未だに廃車が発生していない。
関連項目
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2400系 2600系 2610系 2800系 1480系 1600系 1810系
はかるくん←2411編成を改造したモワ24系検測車両についてはこちらを参照。