中之島線とは、大阪市中央区天満橋京町の天満橋駅で京阪本線と分岐して同市北区中之島5丁目の中之島駅までの3kmを結ぶ路線のことである。
歴史
2001年(平成13年)に中之島新線の事業着手が正式に決定し、同年7月に中之島高速鉄道株式会社という第3セクターが設立された。同年9月には2社で事業の許可を申請した。
2003年(平成15年)に大阪国際会議場にて起工式が挙行され、中之島新線の建設工事に着手した。2006年(平成18年)の4月16日には天満橋駅のホームの形態が変更され、従来、淀屋橋駅方面に直通する線路が1・2番線だったものが、3・4番線に移設された。それにより1・2番線は中之島新線の開通に向けた準備が整った。2007年(平成19年)10月31日に中之島新線のトンネルが全線貫通し、翌2008年(平成20年)3月21日に線路が全線繋がり、レール締結式が挙行された。同年4月15日に運賃の認可が下りた。8月1日より試運転が行われた。そして10月19日に天満橋駅~中之島駅間が開通・開業した。それにあわせて新3000系車両が営業運転を開始し、快速急行も新たに設定された。
2009年(平成21年)には中之島線の各駅が新3000系車両とともにグッドデザイン賞を受賞した。
※路線の概要、駅一覧は京阪本線の記事を参照。
運行形態
開業当初は日中に快速急行を毎時2本、区間急行を毎時4本運転していたが、利用客数が非常に少ないため、現在は日中、普通列車を10分間隔で運転されている。平日の朝夕ラッシュ時はそこそこ利用客数が増えるので若干本数が多い。
将来の延伸計画
2018年現在、京阪中之島線を九条駅まで延伸する計画があり、それが実現すると、大阪市高速電気軌道(OsakaMetro)中央線や阪神なんば線への乗り換えができるようになる。同線は九条駅からさらに西九条駅まで延伸してユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へのアクセスの利便性を強化する方針も明らかになった。