概要
周囲には隠しているもの、ラルもまたプレインズウォーカー。
青と赤のマナに列しており、そのパワーは嵐に伴う風、水、雷などによって増幅される。
聡明であるが野心が高く、実験の遂行のためならば助手たちの命をも顧みない。己の才能に対する非常に強い自負と自己顕示欲を持ち、周囲から過小評価を受けていると感じて激しい欲求不満を抱いている。その一方で、自身が灯の持ち主である事が周囲に発覚することを他のPW以上に恐れる傾向がある。(それについては後述)
ラヴニカの第10地区に張り巡らされたマナの力線からなる“暗黙の迷路”の調査責任者ではあったものの、いざ全ギルドの代表者による迷路競争には奇魔(イゼット団が作り出した人工精霊)のメーレクが任命される。迷路競争開催当日、憤り激しいラルは開始直前にメーレクをワンパンで殺害し、自らがイゼット団の迷路走者であることを高らかに宣言、強引に代表となる。
最終的には暗黙の迷路を解いて法の基礎となる魔法の体現者“生けるギルドパクト”となったのはギルド無所属のPWであるジェイス・ベレレン。自分の所属ギルドを優位性の証明の為、ジェイスの失脚を狙っていた為にしばらくは対立関係にあったのだが、メーレク製作に関わったイゼット団所属の精霊術士メイリーの提案した“電光虫計画”の影響で状況は一変する。ジェイスの時折の不可解な消失を調査するための実験。
が、その消失の正体はプレインズウォークであると発覚すればラルがPWと露見しかねない。彼が能力発覚を恐れるのは自身の所属ギルドのトップの存在故である。もし能力の存在がバレたのなら好奇心のままにラヴニカにいる全てのプレインズウォーカーを解剖するか、その自尊心が己を越えた存在に耐え切れずに食べてしまうといった惨事を引き起こしかねないからである。仕方なくジェイスに協力を要請、その中で、ラルとジェイスはお互いの過去やラヴニカに対する心情を語り合い和解、最終的にかく乱と幻影を駆使して計画を頓挫させることに成功する。
その後は、秘密を共有する友人としてジェイスと友好的関係を築くことになる。
アモンケット・ブロック
直接の登場こそ無かったが、
とある人物が部下に対し、とんでもない衝撃発言をしたことが様々な疑惑と憶測を呼ぶ事態となる。
「後でいい。ラル・ザレックを呼んで来るのだ。あれの進展は遅すぎる」
カード性能
ラル・ザレック
マナコスト | (2)(青)(赤) |
---|---|
カードタイプ | プレインズウォーカー — ラル |
初期忠誠度 | 4 |
能力 | [+1]:パーマネント1つを対象とし、他のパーマネント1つを対象とする。その前者をタップし、その後者をアンタップする。 |
[-2]:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ラル・ザレックはそれに3点のダメージを与える。 | |
[-7]:コイン投げを5回する。表が出た回数1回につき、このターンの後に追加の1ターンを行う。 |
初カード化はエキスパンション:ドラゴンの迷路。
[+1]能力は相手サイドのパーマネントもタッブできるものの忠誠度能力が起動できるのは基本自身のターンのみ、使用制限をかけようにもすぐにアンタップステップが来てしまう。そのため、これの使用目的は相手クリーチャーのブロック妨害が主になる。もう一つの主力は[-2]能力、連発できないとはいえ、繰り返し使用できる3点火力は除去に相手ライフ削りと優秀なので、うまく活用したい。
イラストは嵐の中で胸を両手で押さえている謎ポーズ。おかげで付いたあだ名はチクビーム。誰が上手いこと言えと・・・