概要
北海道の石狩地方にある市のひとつ。札幌市の東側と接しており、札幌都市圏のベッドタウンとして発展している。
元々は「広島村」という名称だったが、これはかつて広島県人がこの周辺に集団移住し、本格的な開拓を開始したことに由来する。1968年(昭和43年)に町制施行し「広島町」に。1996年(平成8年)にはついに市制を施行することになり、一旦は「広島市」という名前になったが、広島県にある広島市と紛らわしいのですぐに「北広島市」と改称した。
以上のような経緯もあって、市の木としてカエデを指定していたり(広島県の県木がモミジであることに関連)、広島県東広島市と姉妹都市の関係であったりと、遠く離れた広島県とは浅からぬ繋がりがある。
北広島市は道庁所在地の札幌市と、新千歳空港のある千歳市との間にあり、両市を行き来する際は大抵、北広島市を通ることになる。主要な道路としては、国道36号や道央自動車道などが挙げられる。
市内にある鉄道駅はJR千歳線の北広島駅のみだが、快速エアポートも停車するそこそこ大きい駅となっている。この駅は広島村時代から「北広島」を名乗っていたが、これは既に開業していた国鉄山陽本線の広島駅との混同を避けるためだったという。前述の市制施行の際に自治体名として「北広島市」を採用したのは、北広島駅にあやかった面もある。
ゴルフ場がかなり多いのが特徴で、さほど広くない市域に8つもゴルフ場がある。
実は札幌農学校(現在の北海道大学)の初代教頭であったクラーク博士ゆかりの地のひとつでもあり、クラーク博士が教え子と別れるときに Boys, be ambitious. という有名な言葉を残したのは、北広島市にある旧島松駅逓所での出来事である。
また、札幌ドームを本拠地としているプロ野球球団北海道日本ハムファイターズドームの運営を管轄する札幌市との関係が劣悪となり、これを見かねた日本ハムはボールパーク構想の新球場を北広島市の総合運動公園に建設することとなり、2018年に市と合意。完成は2023年となる見通しである。