概要
第1回より登場し(出番で言えばグールギラスよりも早い)、物語の舞台であるツツジ台の中に深い霧の中に居座っているが、ただその場に鎮座しているだけ(銅像や石像に見える)で動くことはなく、また、当作に登場する他の怪獣達と違い、グリッドマン同盟や新世紀中学生にしかその姿を認識できない(但し、同盟も最初は響裕太にしか見られておらず残りの二人はサムライ・キャリバーによってグリッドマンがアップグレードされた以降になって初めて見えるようになった)。
最初は一体だけだったのだが、日を追うごとにその数を増やしており、現在複数体が確認されている。
その姿は実写版に登場したベノラに似ており、ベノラの毒ガスには幻覚作用がある為、一部視聴者にはこの世界はベノラの毒ガスで見せられている幻覚なのではないかと予想する者もいる。
あるいは(雑誌展開を別にして)現実世界に現れることのなかった特撮版のグリッドマンが現実に実体化していることを含めてこの世界自体が仮想現実ではないかという予想もあり、その象徴とも考えられる。
その正体(ネタバレ注意)
その後、第6回にて、像の状態のまま実際に町を包む霧を発生させているシーンが描写された。
アノシラス二代目の話によれば、ツツジ市とはアカネが作り出した街であり、その外側には何もないとのことであるが、説明中に流れた街を作るゲームのような場面で、デフォルメされたベノラそっくりの怪獣が複数現れ、グールギラスが破壊した街を修復していた。この映像がどこまで現実に即しているかは定かではないが、すべて事実なら街の修理屋・整備士というべき重要な役割を担っていることになる。
その解説の終わりにはツツジ台の町そのものがベノラの形に描写され、さらにアノシラス二代目は「町そのものが怪獣になってしまった」とも言及している。
また、今までは立っているだけでアクションを見せなかったこれらの怪獣だが、しっぽが動いているように見えるカットも映されたため、戦うこともできる可能性が出てきた。いくらグリッドマンでも、大量の怪獣に一斉に攻撃を受けたら……
作中で「ベノラ」の名前が登場する事は無いが、記憶に作用する毒ガスを発生させる能力から「毒煙怪獣」とベノラの別名と同じ呼称を使われていた。
しかし第10回にてアカネの精神状態に影響して現れたらしき怪獣ナナシBによって、全ての謎の怪獣が首を斬られる形で撃破され、町を包む霧が消滅してしまった。ただし引き続き死体は残っている様子。