概要
演:中井貴一
原作設定
富樫政親に使える戦国武将(作中で筆頭家老に昇進)。かなりの野心家で大変に自分勝手な男。富樫家を出し抜き、自らが天下を手中に収めるために48の魔物に願掛けをし、翌日生まれる予定だった息子(後の百鬼丸)を人身御供に差し出したゲスの極みの如き人物である。
体中を欠損して生まれた息子を忌み嫌って川に流すと、続いて生まれた多宝丸を嫡男として育てた。
性格は残虐非道にして傲慢であり、自分の仲間以外の全ての人間を駒としか見ていない。魔物の像を管理していた上人も口封じのために即座に殺し48の魔物への捧げ者にした他、逆らう領民を虫けらのように殺すことも厭わない。およそ人として最低な輩であり、徹頭徹尾自分勝手で女子供であろうと平然と殺す凶人である。
百鬼丸と再会した際には思うところあったか、自分が父親だと知らない彼に素性を隠したまま士官として取り立てると持ち掛けたり、屋敷に招いて休ませたり、嫡男・多宝丸が百鬼丸との一騎打ちをしようとしていると聞いて二人が実の兄弟であることを部下に思いもがけず漏らしつつ血相を変えて止めようとしたりと、何かと気にかける様子を見せていた。
最終的に、多宝丸が命を落としたことで完全に百鬼丸と決別し、彼を殺すことに執念を傾けるようになる。
原作漫画では一揆による富樫家失脚に伴い妻・縫の方(もちろん百鬼丸と多宝丸の母である)共々国外追放される。
派生作品
アニメでは戦いの最中に48番目の魔物に肉体を奪われて完全に魔物と融合してしまいラスボスとなる。最終的にゾンビのような醜い姿となって百鬼丸に襲いかかるも返り討ちにされ、百鬼丸は元の肉体を全て取り戻すこととなった。
断末魔の際に恨みがましく「お前は親を殺すのか!」と問い詰めるが、百鬼丸は「俺の親は俺を育ててくれた寿海という医者だ!」と告げて醍醐景光を切って捨てた。
実写映画では舞台が戦国時代ではなくなったため、富樫家の家臣ではなく、下剋上で荘園領主を殺した地侍として登場。こちらでは妻の名は「百合」になっている。
終盤で48の魔物の1匹である四化入道に乗っ取られ、やっぱりラスボスとなる(ちなみにこの四化入道は24匹目であり、ちょうど折り返し地点にあたる)。