縫の方
ぬいのかた
おっとりした美人で、醍醐家の中では唯一と言っても過言ではない良識的な人物。
生まれてすぐに夫に長男(百鬼丸)を捨てさせられた事を悔やんでおり、再開した際には表向きどうしても喜べなかったことを歯がゆく思っていた。その為、百鬼丸も景光とは違い彼女を思慕していたが、最終的に「おれの親は寿海のおっさんだけだ」と泣きながら別離した。
最終回で領民が一揆をおこしたことにより、景光と共に城から追い出され、領外追放された。
旧アニメ
終盤で景光から百鬼丸を庇い立てしたため、逆上した景光により斬殺される。死の間際に、百鬼丸に今までのことを詫び、「母と呼んでおくれ」と言い残して息絶えたため、最後まで一切和解できなかった原作よりは歩み寄った形となった。
百鬼丸は「この人はある意味でオレ以上に苦しんでいたのだ」と哀れみ、”母”の死を悼んでいる。
新アニメ
百鬼丸を捨ててしまった哀しみから、首のない観音像を彼の代わりとして拝んでいた。しかし、それ故に次男である多宝丸は、常に自分が母に最も愛されている「自分ではない何か(百鬼丸)」にはなれないというコンプレックスを抱いてしまうこととなる。
同作での鬼神は単なる残虐非道な怪物でしか無かった原作とは違い「百鬼丸の体と引き換えに厄災から領地を守る」というヤクザのような協定を結んでいるので、百鬼丸の体を取り戻すことは自国の民を危険に晒す事だと景光から聞かされ、ばんもんでの再会時には「おまえを救うことはできない」と泣きながら百鬼丸に懇願し、自害まで試みた。そのケガが元で臥せっていたが、快復後は(鬼神の戦死による)困窮にあえぐ村人やどろろたちを救うべく慈善活動を行った。
多宝丸と百鬼丸の最終決戦の後、重傷を負った多宝丸を抱きかかえ、寿海と共に焼け落ちる砦と運命を共にする。
余談だが、最終回で登場した未来の百鬼丸は縫と外見が似ており、寿海も縫を一度見ただけで百鬼丸の母だと確信している。
コメント
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すべて見る二人の母
第22話の予告を見て、縫の方が囚われたどろろを助ける場面がありましたので、もしも彼女とどろろがこんな会話をしていたら良いなと先取って、書きました。 21話は胃が痛くなるどころか心臓に悪い・・・ もしかしたら、兵庫と陸奥のどちらかが命を落とすのではと最悪の想定をしていましたが、それでもこの展開は心が抉られます。 でも、やはり私は大義の為とはいえ、百鬼丸に全てを背負わせることは許せません。 百鬼丸はかなり危ういですが、人であるギリギリの瀬戸際に立たされて尚、どろろを想う姿はまだ救いがあると確信しています。 互いが大切に思っているのに、すれ違うのは悲しいです。 どろろは百鬼丸の姿をずっと見守ってきましたから、必ず真っ直ぐな言葉が通じることを信じて、最後まで見届けていきます。5,524文字pixiv小説作品天女の舞の巻 上 (『どろろ』)
今年に入って公私ともに忙しく、二次創作活動はお休みしていましたが・・・・。百鬼丸の可愛さに耐え切れなくなりました。さっきブログで、百鬼丸の巫女舞が見てみたい、と書いて、ツイッターでフォロワーさんとその話をしていたら、にわかに書きたくなって、つい・・・・。やっつけで書いたので、筋も何もあったもんではありませんが、とりあえずアップ。お目汚しですみません・・・・。4,398文字pixiv小説作品そして歴史へ
多宝丸とオッカチャンズに生きていて欲しかったのと、最後の段落を書きたかったので。 PS2版ゲームと「どろろと百鬼丸伝」は醍醐軍が強すぎて私たちの歴史に繋がらないもしもの日本史ですが、原作と新旧アニメはどうやら私たちの「この歴史」につながる物語のようです。 どろろの舞台は ・応仁の乱が既に起こっていること ・景光の主君が富樫政親(東軍)であること ・景光が越前朝倉氏と戦うこと ・はじめ西軍だった朝倉氏が1471年に東軍に寝返ること 以上の点から1467~1471年の加賀を中心とした地域と特定されているそうです。 加賀一向一揆は1488年に起こります。 現実問題としてせめて1471年までは景光に国境を守ってもらわないと民は生きていけない(農閑期は出稼ぎ感覚で侵攻してくるから・・・) 種籾こそは最優先、最重要。 きっとこの後、多宝丸は元服して景○って名乗りになり、百鬼丸は二代目寿海または寿光になるんだろうねぇ。5,384文字pixiv小説作品『地獄堂の光』他 短編詰め
たほむつ&主従の短編三つ詰めです。 p1.『地獄堂の光』アニメ22話の多宝丸サイドの話。たほむつ。22話は襖越しのシーンで陸奥と会うのを断念した多宝丸が後半やっぱり陸奥を追いかけていっちゃうし、兵庫ももはやそれを止めようとしないのが最高に熱いなと思います。その後の三人を待っていた運命は悲しいものでしたが、そこに至るまでの彼らの生が輝きすぎていて、物語の終盤は本当にこの主従に釘付けでした…! p2.『執着を着す』陸奥の男装について多宝丸はどう思っていたのかなぁという話です。陸奥が年頃になっても男装を続けていたのは端的に言って「若のために人生捧げますよ」っていう本人の意思表示だと思うし、多宝丸のほうもそれを解った上で陸奥を男の格好のままずーっと側に置いていたんだとしたら、それってすっごいたほむつだなと思って書きました。 p3.『三人の日溜まり』少女時代の陸奥が生理痛に苦しんでる話で、CP要素はほぼありません。この話だけ少し長めですが、内容的に他のふたつの話とまとめたかったので同時投稿します。よろしくお願いします。13,796文字pixiv小説作品大好きな貴方へ
前回に引き続き、どろろと縫の方とのやり取りです。 二十二話は衝撃過ぎて、昨夜はあまり眠れませんでした(汗) 百鬼丸が物語が始まった当初の純粋な彼の面影がもう見る影もなくて、寿海の懸念が的中してしまったことが辛すぎます。 多宝丸も新OPを見た時の闇落ちの予想が当たってしまいました。 国が滅ぶ責は鬼神と契約した景光が負うべきという寿海の言葉は全くもってその通りです。 しかも、息子達を不毛な戦いを繰り返させる因果まで背負わせたのですから。 この因果を断ち切るには、どろろと縫の方の存在にかかっているでしょう。 完全なハッピーエンドは無理だと最初から分かり切っていましたが、それでもせめて理不尽さに翻弄され続けてきた百鬼丸とどろろだけは幸せになって欲しい。 心が折れそうになるも、作中の言葉を借りるなら、まだ諦めたくないです。3,299文字pixiv小説作品