概要
この神話は主にイッシュ建国についての神話が主である。とある一体のポケモンが双子の王に従い、イッシュ地方は建国された。しかし、その双子は兄の方が真実を、そして、弟の方が理想を求める様になり、対立した。
一体のポケモンも二体に分裂し、兄の方にレシラム、弟の方にゼクロムに遣えた。やがて争いを続ける内に兄弟は真実と理想のどちらか一方が正しい訳ではないと見切りを着け、争いを止めた。しかし、その双子の子孫達が再び争いを始めてしまった事により、レシラムとゼクロムは怒り狂い、イッシュを焼け野原にしたとされ、その後はレシラムはライトストーンに、ゼクロムはダークストーンとなり、眠りについた。
そして、この二体は真に正しい心を持った真実と理想の心を持った者が現れることを願い、待ち続けた。
その他の神話、伝説のポケモン
この三体は人間の争いにより巻き込まれたポケモンを守護していたとされる伝説のポケモン達。別名、三闘とも。
三闘のマスターではなく、弟子の立ち位置である。
トルネロスは暴風雨、ボルトロスは雷雨を引き起こし作物を荒らす悪戯好きのポケモンであり、ランドロスは豊穣に大きく関わっており、この二体を諫める役割がある。なお、アニメ版ではトルネロスとボルトロスも作物を育む上で重要な役割がある事が分かる。
イッシュ神話の謎
実はこの神話はかなり謎が多い。
・リュウラセンの塔の存在
このリュウラセンのとうはイッシュ建国前から造られていたらしくどのような理由で造られたかは一切不明である。分かっているのはゼクロムとレシラムに深い関わりがあることくらいである。
・キュレムの存在
キュレムはゼクロムとレシラムが二体に分裂した時に生まれた虚無を司る脱け殻とされている。
カゴメタウンにおいて、その伝承の一端を聞くことが出来る。話によるとジャイアントホールに隕石が落ち、そこから氷の化け物が現れ、夜になると人やポケモンを食い荒らし、それを受け、カゴメタウンには多くの柵が張られ、夜に外出は禁じられており、それは今でも続いているという。この話に出てくる氷の化け物がキュレムであることはほぼ間違いないが、キュレムは上述した通り、ゼクロムとレシラムの脱け殻であり、隕石とは辻褄が合わない。
また、真の姿も未だに不明である。
・Nとハルモニア
Nはイッシュ神話の王族に関係している人物とされているが詳細が一切明かされていない。ゲーチスも王族と関係のある人物なのかもしれない。
・イッシュとカロス
イッシュとカロスは何かと対になっていることが多い。イッシュでは建国にまつわる伝承に対してカロスは滅びにまつわる伝承が伝わっている。また、イッシュは準伝説が多いのに対してカロスは全くいないなど。パルファム宮殿ではゼクロムとレシラムの像があったり、モブからカロスとイッシュは何らかの交流があったことを聞ける。いずれにしても詳細は不明である。