概要
環太平洋地域の自由貿易を推進する協定。英訳だと『Trans-Pacific Partnership』となり、通称『TPP』。
関税撤廃のほか、法制度、文化、商慣習などの非関税障壁もその対象となっていると言われている(例えば、日本の著作権保護規定をアメリカ合衆国の基準に合わせることが求められている可能性がある)。
秘密交渉として進められており、具体的な詳細は明らかにはなっていない。交渉終了後4年間、一般の人々はその内容を知ることができない。が、アニメやマンガなどに対しての著作物の使用に関しては明確な罰則規定が存在している。
が、ドナルド・トランプ米大統領就任後、アメリカ合衆国が協議から抜けたため発効の目処は立たなくなり、新たに日本が代表を務め、その主導の下に11ヶ国による交渉が進行され、2017年11月には参加国間での大筋合意が発表された。
以降はこの新体制を、アメリカ主導だった旧TPPと区別するため、『環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定』と改め、『CPTPP(Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership)』と略されたが、アメリカが抜け日本を含む11ヶ国で行われることになったことから、世間的には『TPP11』と称されるようになった。
こうした日本主導よる新体制が打ち立てられたことがきっかけで、ヨーロッパ連合(EU)からの離脱を控えたイギリスや、タイ王国など他のASEAN諸国など、新たに加盟を表明する国々も現れている。
これは米関係の規定を凍結しているが、米の将来の復帰を望んでいる内容になっている。凍結項目には著作権関連の規定も含まれているので二次創作者はこれで一安心である。
加盟国
- 日本(主導国)
- ベトナム(2019年1月14日発効)
- ブルネイ(2019年発効予定)
- マレーシア(2019年発効予定)
- シンガポール(2018年12月30日発効)
- オーストラリア(2018年12月30日発効)
- ニュージーランド(2018年12月30日発効)
- カナダ(2018年12月30日発効)
- メキシコ(2018年12月30日発効)
- ペルー(2019年発効予定)
- チリ(2019年発効予定)
加盟検討国
関連タグ
環太平洋パートナーシップ協定……旧TPPの詳細についてはこちら。「TPP」だと大半が某人気ステルスゲームのシリーズ五作目のタグにされているため、区別させました。
FTA(自由貿易協定)、EPA(経済連携協定)……簡単にはこの2つの協定を合わせ、2ヶ国間ではなく複数の国々で行う感じ。