概要
ブラックアウトの名が付いたトランスフォーマーが初登場したのは1990年にハズブロよりリリースされた『マイクロマスター』シリーズであり、実写映画シリーズにて広くその名が知られる事となった。下記に挙げるブラックアウトはいずれも同名の別人だが、デストロンに属するトランスフォーマーという点は共通している。
マイクロマスター
デストロンの陸上歩兵であり、相方のスペースショットと合体する事でB-1ランサー爆撃機に変形する。
彼らは高度なコンピューター・レーダー誘導システムと修理ベイを備え、基地に変形し車体前部が偵察ビークルとして分離する自走対空砲型のアンチエアクラフトベースを運用し、地上と空中から相互に援護しつつ任務を遂行する。
Transformers Energon
『トランスフォーマースーパーリンク』の海外版『Transformers Energon』に登場する合体兵士「ブルーティカスマキシマス」に合体するメンバーの一人で、AH-1コブラに似た攻撃ヘリコプターに変形。日本ではかつてのコンバットロンのメンバーにちなんでブレストオフという名前に変更されている。
実写映画版『トランスフォーマー』
大型軍用ヘリコプター・MH-53ペイブロウに変形する。劇中で初めて登場したトランスフォーマーであり、冒頭のシーンでは単独で米軍のカタール基地に飛来し、米軍の抵抗を物ともせず壊滅させる。身体の中にスコルポノックを飼っており、背中から射出させ生き残った米軍部隊を殲滅させる命令を与えた。
主に使用する武器は機銃や衝撃波を放つEMPボム、テールローターを変形させたと思われるローターブレードなど。更には頭の上にある円盤部分から強力な電磁波を放出して通信妨害も行う。ちなみにメインローターは背部に畳まれており、武器としては使われない(アクションゲームの『Transformers: The Game』ではメインローターを武器として使用している)。
メガトロンに忠誠を誓っており、劇中でオールスパークの在り処が判明した時に「メガトロンに栄光あれ!(原語:ALL HAIL MEGATRON!」と通信していた。そのためメガトロンに不誠実なスタースクリームとは犬猿の仲である(実力ではスタースクリームの方が上)。またバリケードとは仲が良い。
その威圧的な風貌とは裏腹に根は臆病らしい。
続編の『トランスフォーマーリベンジ』には同型のグラインダーが登場。ただし、こちらはMH-53ペイブロウではなく、輸送型のCH-53Eスーパースタリオンに変形する(当時発売された玩具はブラックアウトと同型)。メガトロン、スタースクリームと共に森林地帯でオプティマス・プライムと戦闘を繰り広げたが、オプティマスに鈎爪状のフックで顔を引き裂かれ戦死した。
関連イラスト
アニメイテッド
CV:バンパー・ロビンソン/吹:三宅健太
サイバトロン星タイプの攻撃ヘリコプターに変形。ストライカ率いるチーム・ジャールの一員として登場した。足踏みや着地の衝撃で実写映画版のEMPボムのような衝撃波攻撃を行い、周囲の機械を停止させる(対策が取られていたのか、対峙していたロディマスや同僚達は機能停止しなかった。また、再度放つことで任意に解除する事も可能)。グレートウォー時代にはオメガスプリームの同型機の殆どを破壊してしまったという何気に凄い戦績を持つ。("Allspark Almanac"2巻より)
玩具は海外では未発売に終わったものの、日本語版放映時に日本限定販売品としてタカラトミーより発売。MH-53ペイブロウを意識した大型ヘリコプターの姿となっている。