概要
所属 | 東京武偵高校2年A組→東池袋高校2年2組(XII巻)→東京武偵高2年A組(XIV巻)→東京武偵高2年C組(XXII巻)→美浜外語高(XXII巻)→ローマ武偵高校3年E3組(XXIV巻)→遠山武偵事務所社長(XXVI巻)→無職(XXVII巻~) |
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専攻 | 強襲科(アサルト)→探偵科(インケスタ) |
武偵ランク | S→E |
CV | 間島淳司 |
本作の主人公で、「遠山の金さん」こと遠山金四郎景元の末裔。 漢字表記は「金次」。
7月生まれ。身長170Cm、体重63KgのA型。
高校2年に進級する始業式の登校時に『武偵殺し』事件のチャリジャックに巻き込まれ、『武偵殺し』を追っていたヒロインのアリアと出会うことになる。
性格は自他共に認める非社交的で他人から距離を出来るだけ置こうとする傾向がある、いわゆる「根暗」であるが、強襲科を辞めた今でもキンジに一目置く生徒は多く、理子、ジャンヌ、ワトソン、ヒルダ、ジーサード、かなめといった、かつては敵だった相手をも味方に変えてしまうカリスマ性を潜在的に秘めている(当人は指摘される度に否定している)。
他人と距離を置いているように見えて実際は仲間思いであり、ヒステリアモードでない通常モードでも「男は女を守るもの」という信念を持っている。
父や兄の様にヒステリアモードを使いこなし立派な武偵になろうとしていたが、とある事件をきっかけに武偵を諦め、普通の高校に転校して普通の生活を送ろうとしている。そのため、試験をボイコットしEランクに降格している。
しかし、アリアのパートナーとなったことで、アリアの一件が終わるまで、武偵を続けることにした。
原作12巻で武偵高に提出していた転出申請が受理され、“退学”と言う名の転校で東池袋高校へ転入。憧れの「一般人」になるものの、武偵としての生活が長過ぎたため、かえって慣れない「普通」の生活に四苦八苦する事に。その最中に起きた事件をきっかけに自らが本来居るべき場所を自覚し、再び武偵を続ける事を決意。転入二週間で東京武偵高へと戻った。
が、散々事件に巻き込まれ続けた結果、武偵がそうそうしないはずの留年をしてしまい、通例に従い他の武偵高に編入しようにも強すぎるために日本国内での受け入れを拒否され、唯一OKだったローマ武偵高でも事件のせいで定期試験を受けられず中退、仕方なく起業して結果を残すことで武偵資格の失効を食い止め、東京大学を目指して高認に挑む中卒となっている。
...これどういう作品でしたっけ?
中学時代に女子にヒステリアモードを利用され、それ以降は女性との関わりを極力避けてきたのもあり、恋愛には非常に鈍感である。にも関わらず思わせぶりな言動や態度、前述のカリスマ性も相まって、アリア、白雪、理子、レキなど4人ものヒロインにフラグを立てている(巻を追うごとに彼に落ちる女性は増えていく)。そこらへんはやはりラノベの主人公である。
また、これもラノベの主人公らしいといえばらしいのだが、キンジにも朴念仁の気配がある。これはヒステリアモードの暴発を防ぐ為に女性関連の知識を得るのを避けていたという理由付き朴念仁という珍しいパターン。
が、その無知ゆえに
- 喧嘩状態だったアリアと仲直りする為、誕生日にアクセサリーとして指輪を渡す。(しかもちょうどいいサイズだったからと薬指にはめてあげる)という、どう見てもアレと勘違いされても仕方ない渡し方をする。
- かなめの暴走を抑える為に家族をでっち上げて静止役を白雪に頼む際、俺の家族になってくれと発言(しかも教会のすぐ傍で)行うというアレと勘違いされても仕方ない依頼の仕方をする。
- 理子の「(こっちの意味の)付き合って」発言を(コミケ等々に) 付き合ってと解釈して了承。
と女性を避けるどころか自分自身で盛大に地雷を踏み抜くパターンも多い。
使用武器は、M92Fの改造銃と、父の形見のデザートイーグル。
ナイフ系では兄の形見のバタフライナイフとシャーロック・ホームズ戦後に手に入れたスクラマ・サクスである(スクラマ・サクスは14巻での孫との戦いで壊れた。ちなみにあのイギリス国宝級武器である可能性が示唆されている)。平賀に製作してもらったオープンフィンガーグローブ「オロチ」を追加で使用している。
改造は、装備科の平賀文に依頼している。
ちなみに女装すると兄のカナと同じでかなりの美人になる。その時は黒いメーテルに似ている為、クロメーテルと呼ばれており、オランダのFacebookで美人と騒がれるほど。
ヒステリアモード
厳密に言えばキンジ固有の能力ではないがここで解説する。
正式名称は『ヒステリア・サヴァン・シンドローム』。略してHSSと称されることも。
性的興奮によってβエンドルフィンが一定以上分泌されると、神経伝達物質を媒介し大脳・小脳・精髄といった中枢神経系の活動を劇的に亢進される。その結果ヒステリアモード時には思考力・判断力・反射神経などが通常の30倍にまで向上する特殊体質。
特にキンジ自身は未だ未完成ではあるものの、歴代の遠山一族の中でも最高の潜在能力を秘めており、アリアと共に死線を潜り抜ける内にその力を覚醒させていく。
なお、ヒステリアモード時のキンジは女子を何が何でも守りたくなってしまい、尚且つ女子に対してキザな言動を取ってしまう、恐ろしい程のジゴロキャラへと変貌する。そのため、中学時代はヒステリアモードを女子に利用され、独善的な「正義の味方」にされていた。
本人は「普通の武偵になる」と決意しているが、普通どころか巻数が進むたびにHSSでの戦闘力が人間外れになっていく(弾丸を斬る→弾丸を打ち返す→それを指で行う→弾丸を素手で掴む→絶対無敵のレーザー攻撃をアリアのサポート込みで防ぎきる→接射を銃弾と同速度で体を動かし軽傷で済ます→心臓停止で死亡するも脳まで活動停止する前に自身に心臓マッサージを施し復活→受けると即死する技を受けるも即座に自身を蘇生)。
更には超人ランクでは100位以内に入っており、イ・ウー壊滅や極東戦役での功績から、「不可能を可能にする男」の意を込めて『哿(エネイブル)』なる二つ名で呼ばれるようになる。原作15巻ではアリアと合わせて香港刑務処から『臥龍鳳雛(眠れる龍と鳳凰の雛の意。キンジは臥龍の部分にあたる)』、香港武偵局からは『Enable(エネイブル)&Quadler(カドラ)』と呼ばれている事が判明、さらには公安0課から“2年生終了した生徒を役職に付かせてもよい”という協定のもと事件をでっち上げて引き抜きされかける(ただし、キンジが留年したため失敗)と多くの人物から目をつけられるになる。
ちなみに
通常のヒステリアモードはヒステリア・ノルマーレと呼ばれ、
実は様々な派生技が存在する
- 女性を他の男性に取られた際に覚醒する女を奪う「ヒステリア・ベルセ」(ノルマーレの1.7倍の能力)
- 死の危機に瀕した際に発現する「ヒステリア・アゴニザンテ」
- ベルセを何度も経験した者が複数の女性を傷つけられた際に発現する王者のHSS「ヒステリア・レガルメンテ」(通常の1.2×傷つけられた女性の数分の累乗倍)
- 眠っている際に発現する「夢ヒス」
- しばらく性的興奮がしなくなるかわりに体にあまり力が入らなくなり攻撃力が皆無になる「ヒステリア・ワイズマン」
などが存在する。
なお、これはステルス(作中での超能力の総称)とは違い、遺伝による特殊体質。
それゆえ兄や弟?といった血縁たちも同様の能力を所持している。(逆効果にはなっているが一応この子も。)
恋愛フラグを立てた人物
キンジへの好意を何らかの形でアピールしている者に限る