データイースト
でーたいーすと
データイーストとは、かつて存在したゲームメーカー。
概要
1976年に福田哲夫氏が創業。
『探偵神宮寺三郎』、『メタルマックス』、『空牙』のような硬派で渋い作品から、『チェルノブ』、『トリオ・ザ・パンチ』等に代表される怪作奇作まで色んなゲームをアーケードゲーム・家庭用ゲーム機問わず製作または販売していた。
元々は、アーケードゲーム用の部品の下請けをやっていた会社だが、ゲーム以外でも情報機器の開発、ピンボール製作メーカーの立ち上げ、ゲームミュージックの黎明期には自社サウンドチームゲーマデリックを結成している。
また、1980年にはネオジオに先駆けること10年前に「デコカセットシステム」というソフトのみを取り換える方式のアーケード基盤を製作していた(供給形態はカセットテープなので、イメージとしてはネオジオよりむしろマイコンソフトに近しいが)。
末期には販促戦隊デコレンジャーと称した戦隊ショーに加え、ゲームとは全く関係のないシイタケ栽培やガスマスクの製造など幅広い分野に手を出していた。
とにかく、会社もゲームも「濃く」、とにかくクセが強かったのである。
ただし、中の人たちは常にスマッシュヒットを狙いクソ真面目に作っていたらしく、桝田省治が考案した「ヘンなゲームならまかせとけ!」のキャッチコピーに対しては「俺達の作ったゲームのどこがヘンなんだ!」と憤慨していたらしい。
その濃ゆいゲームの数々はデコゲーなどと呼ばれ熱狂的ファンもいたのだが、ゲーム以外の様々な事業に手を広げすぎたのが災いしたのか、21世紀を目前にして破産してしまった。
データイーストの倒産後、同社の知的財産権は以下の会社が保有している。