ザ・ビッグプロレスリング
1983年にテクノスジャパンが開発し、データイーストが販売した業務用プロレスゲーム。
本作は世界初のプロレスゲームであるが、シングルマッチではなくタッグマッチをゲームシステムに導入しているという、プロレスゲーム史に於いて極めて稀な作品となった。
また、新日本プロレスと全日本プロレスから承認を受けて販売されている。
登場キャラその他は著作権や版権に抵触するようなものは概ね無いが、入場曲がアントニオ猪木の「炎のファイター」を用いていたことや登場レスラーの容姿の近似、入場および場外乱闘の際の観客の声援が「イ~ノ~キ!」に聞こえるためかと思われる。
操作は8方向レバーに、選択ボタンと攻撃ボタン。「ジェミニブラザーズ」のサニーとテリーを操り、ブラッディ・マスクとマッド・ブル・ジャイアントのチームに勝利するゲーム。全1ラウンドのループゲー。
こちらが有利な体制で相手と組み合えると(左右へのレバガチャが基本)ATTACKサインが2秒間表示される。その間に選択ボタンで12種類の技の中から一つを選択し、攻撃ボタンで決定する。相手のパワー値を減らしてダウンさせるとフォールが可能だが、状況によって相手のタッグパートナーが邪魔をしてくる。それは関節技を仕掛けた場合も同様。
また、マッド・ブル・ジャイアントは体重が重たい設定であるため投げ技の一部が通用せず、誤ってそれを選ぶと投げられずに反撃の機会を与えてしまうことになる。
自キャラと敵キャラがリング下へ行くと場外乱闘も発生する。そこでは選択できる技が一部代わる。また、相手側の悪徳マネージャーが竹刀を持って現れ攻撃してくる。
自キャラのパワーが下がるとダウンしやすくなるので、速やかにパートナーの元へ移動し、攻撃ボタンでタッチし交代する必要がある。
自キャラがフォールされ3カウント取られるか、場外に出て20カウント以内にリングに戻れなければゲームオーバー。
プレイ動画
タッグチームプロレスリング
「ザ・ビッグプロレスリング」のファミリーコンピュータ移植版で、1986年にナムコがnamcotの13番目として発売した。
業務用と大きく異なる点は、先ず相手に攻撃を当て硬直させてから技を選択する方式に変わったことである。また、2P対戦が可能になったことと、ATTACKサインの表示時間が3秒になった点も挙げられる。
他にはプレイヤー側のキャラが「リッキーファイターズ(リッキーとウルトラマシーン)」に、相手側が「ストロングバッズ(ウォーリーとマスクロス)」に変わったなどあるが、上記以外の基本部分は変わらない。
関連動画
プレイ動画
TVCM