概要
CV:井口裕香(2期アニメ版)
哺乳網ネコ目イヌ科イエイヌのフレンズ。
柴犬モチーフ、シベリアンハスキーモチーフ、雑種モチーフが存在し、いずれも胸にはハーネスがついている。
本稿では柴犬モチーフと雑種モチーフについて記す。シベリアンハスキーはシベリアンハスキー(けものフレンズ)を参照。
初出
柴犬モチーフ
わたし、イエイヌはご主人さまといっしょにいるのがなによりも楽しくて、なによりも大切な時間なの。
褒められるのはうれしいけど、怒られるとしゅんとなっちゃうの……。
あ?遊ぶの?おそといこ、おそと!
『けものフレンズBD付オフィシャルガイドブック』第3巻のフレンズ紹介で初登場。
紹介文を見る限り、従来の犬系の女の子同様にワンコ属性持ちの模様。
雑種モチーフ
あ、はい! 遊ぶの大好きです!
ボール追っかけたり、ジャンプしてえんばん捕まえたり、ひとりでぐるぐる回ったり。『お手!』も得意ですよ。
めいれいしてもらってそれがうまくできると、気持ちいいんです。ほめてもらえるから……。
パークのみなさんはよく遊んでくれるし、優しくて大好きです!
初登場はプロジェクトの軌跡ガイドブックで、ダーツハイブコラボグッズの紹介としてイラストが掲載された。
シベリアンハスキーの色違いになっており、紺基調のハスキーに対してグレー基調になっており、瞳がオッドアイとなっているのが特徴。
アニメ放映後に公開された上記プロフィールでは、礼儀正しくも活発な性格となっている。そしてやはりワンコ属性持ち。
GOODROIDアプリ版
柴犬モチーフのイエイヌが登場。ゲーム媒体への出演は本作が初。
元気いっぱいな女の子で、イエネコとは仲良し。
現時点でメインストーリーには絡んでいない。
イベントストーリーでは限定バージョンの姿で登場。
詳細は雪遊びイエイヌを参照。
レアリティ☆1で、動物グループは赤。
得意地形は平原・昼、苦手地形は雪原。
所有わざは敵に中ダメージを与える「ワンだふるアタック」。
2期アニメ版
上記の雑種モチーフの姿で登場。
飼い犬としての性質が強く表れており、ヒトへの依存性も強く見られるなどフレンズとしてはある意味異質とも言える性格の持ち主。
ヒトがパークにいた頃から(恐らくはフレンズ化する前から)ヒトと共に暮らしており、突然ヒトがパークから姿を消した後もドーム型の家が建ち並ぶ居住区と思しき場所で一人ヒトの再来を信じて待ち続けていた。
キュルルにフリスビーの投げ方を伝授したり、紅茶の淹れ方を理解しているなど、ヒトの文化にもそこそこ順応している模様。
本編の描写
3話終盤でシルエットとして登場しており、アルマーとセンちゃんの二人組「ダブルスフィア」にヒトの捜索を依頼していた。
本格的に姿を見せたのは8話終盤及び9話。
ダブルスフィアの二人がサーバルとカラカルの了承もなくキュルルを無断で引き離したあげく、牢屋付きの荷車に入れ込んで連行するという強引な方法で運ぶも、途中で何があったのか荷車が破損してしまい、その場から動かないキュルルを見かねた二人が直接イエイヌを呼び出す。
イエイヌが来るまでの間、キュルルは依頼主が会いたがっている理由を尋ねるが、ダブルスフィアも理由は知らず「ヒトが珍しいから」「パークには君しかヒトがいない」と憶測で返答。
それに対してキュルルが「かばんさんってヒトもいたよ」と問い詰めると「あの子とは違うんだってさ」とイエイヌから聞いたかのように返答していたが、何が違うのかまでは答えなかった。
イエイヌがキュルルと出会った時は「懐かしいなぁこの匂い」「この日をどれだけ待っていたことか」と喜びの意を露わにするも、キュルルは目覚めた時にはパーク内の廃墟にいたので彼女が待ち望んだヒトではない事を伝える。
しかし、今の彼女にとっては「ヒトに会えた事」そのものが嬉しくて仕方ないので些細な問題でしかなく、キュルルもそんな彼女に困惑しながらも仲良くなっていく。
そこに心配して駆けつけたカラカルが「楽しそうにイエイヌと遊ぶキュルル」を見て憤慨してしまい、話が拗れに拗れてキュルルとカラカルは仲違いして、キュルルはイエイヌのおうちに駆け込んでしまう。
キュルルの強引な拉致方法に関しては、実行犯であるダブルスフィア曰く「仕事」だったらしいが、イエイヌの指示があったか不明確であるためダブルスフィアの独断とも受け取れるが真相は不明。
イエイヌはダブルスフィアの責任を取る形で頭を下げ、同時にキュルルの「おうちに帰る」という目標が達成されたこと、サーバルとカラカルから「キュルルを守る」という役目を受け継ぐことを宣言した。
イエイヌの住処に残る形となったキュルルを励ますため、イエイヌは紅茶をキュルルに振舞うが、キュルルは「ありがとう、大丈夫」と言いながらも力なく紅茶を手で押し退けた。
元気のないキュルルに対して、イエイヌは静かに語りだす。
「わたしは何となくわかりますよ、あの子の気持ち。わたしほどうまくはないですが、あの子もまた、ヒトと心を通わせることのできる動物なのでしょう」
それを聞いて何とも言えない表情でうなずくキュルル。
その時、どこからともなくアムールトラのビーストの雄たけびが響き渡る。
イエイヌはキュルルを守り抜くことを宣言するが、キュルルはサーバルとカラカルにビーストの接近を知らせるべく、イエイヌの制止を振り切って住処を飛び出した。
イエイヌは先回りしてキュルルの前に現れ「あの二人のことは忘れてください!ここから先はわたしが守りますから!」とまで言い放つが、その場でアムールトラと遭遇。
「逃げよう」と提案するキュルルに対して「ヒトを守るのが私の使命」と答えて果敢にも立ち向かうが力の差は歴然であり、イエイヌはあっという間に返り討ちにあいズタボロにやられてしまう。
キュルルは「もういいよ!」と声をかけるが、イエイヌは「ヒトのために」戦うのをやめようとしない。
間一髪の所でサーバル達が駆け付けた事でビーストも撤退し、難を逃れた。
その後、イエイヌはキュルルを引き離したことを謝り、キュルルは自分の本当の家を見つけるために旅を続けるべきだという事、そしてあの家で元の住人達が帰ってくるまで「お留守番」を続ける事が自身の使命である事を語る。
最後に「おうちにおかえり」という言葉をキュルルの口から言うように促し、その言葉をしっかりと耳にすると、目に涙を浮かべながらも笑って自分の帰るべき家へと戻っていった。
10話では、その後のイエイヌの姿が僅かながら描かれた。
すっかり日も暮れた後、薄暗い部屋に一人佇んで窓の外を見ながら「行ってしまったんですね…」と呟くイエイヌ。
ゆっくり横を向いたイエイヌは玄関のドアを見つめた後、そこに歩み寄っていき「ガチャ」と何かが開け放たれる音が響いた。
9話放送後の視聴者の反応
イエイヌを献身的なキャラクターとして描いておきながら作中ではほとんど報われる描写がなく、アムールトラとの闘いでは全身に爪跡が残り、泥まみれになって転げまわるなどシリーズ全体から見ても特に痛々しいダメージ表現が描かれたことが物議を醸している。
そんなイエイヌに対するキュルルの対応もどこか不適切で、アムールトラの撤退後は傷だらけのイエイヌを気にもかけずにサーバルと談笑に花を咲かせ、何の迷いもなく笑顔で帰宅命令を下してイエイヌを見送ることすらせず、カラカル相手にスケッチブックの紛失を発端とした口論を始めている。
イエイヌは「ヒトに仕える」ことに執着している側面もあり、キュルルの心情をあまり配慮しなかったり、キュルルの拉致騒動に対しては見方によっては狡猾とも受け取れる立ち回りでカラカルとの仲を一時的に悪化させている。
アムールトラと対峙した時点では「キュルルを連れて逃げる」という選択肢もあったのに「ヒト」であるはずのキュルルの提案や警告すら無視して、無謀な戦いを自ら挑んでいる。
それらを過ちと認めてイエイヌは別れを切り出し、キュルルも別れの際に複雑な表情を浮かべていた。
この一連の流れに対し、傷の手当くらいしてあげるのが「ヒト」として最低限の慈悲という意見もあるが、イエイヌに促された行動に従った結果を見据えている可能性もある。
しかし、どんな理由があろうとも「ケガをしている相手を認識していながら気に掛ける様子もなく合流した仲間と談笑し、守られたことに対して礼を言うこともなく、手当をする素振りすらなく帰した」ことは作中で描かれた事実である。
額面通りに受け取れば倫理観を欠いた行動であり、制作陣の都合を踏まえたとしても配慮に欠けた描写であったことは否定しようもないだろう。
非人道的であるかのように描かれてしまったキュルルもまた脚本の犠牲者とも言えるので、キュルルの対応だけを否定するような偏った意見に陥らないように注意。
上記の反動からか「イエイヌちゃんを救い隊」という二次創作タグがファンの間で広まりつつある。
ブシモアプリ版
2019年3月から雑種モチーフで登場
珍しい行動は「ヘリコプターのおもちゃ」で「追いかけたくなっちゃう」
関連イラスト
関連タグ
イエネコ(けものフレンズ)...ある意味で同類のフレンズ
ともえちゃん(けものフレンズ)...イエイヌ(雑種)をパートナーとする二次創作キャラ
G・ロードランナー(けものフレンズ)...けもフレ2不憫仲間 → ゴマイヌ