概要
原作漫画には登場しない、アニメ版オリジナルストーリーの舞台となる地名。
海軍大将(当時)“赤犬”サカズキの管轄下にある、偉大なる航路の海軍要塞。別名「ハリネズミ」とも。
正式名称は「海軍本部第8支部」。
「G-8(ジー・エイト)支部」とも呼ばれ、後にスモーカーが配属されるG-5支部や、扉絵連載でエースが侵入したG-2支部などと同じく海軍本部の傘下にある。
潮の満ち引きが激しい地形に加え、司令官ジョナサンの緻密な戦略により、周囲の海賊たちからは「鉄壁の要塞」として畏れられている。しかしながら、僻地に位置するためそもそも海賊船が現れること自体が少なく、本部からは閑職扱いされ、縮小するべきという意見も挙がっていた。
劇場版4作目『デッドエンドの冒険』にて初登場し、5作目『呪われた聖剣』でも同支部に駐在するドレイク少将が登場した。
TVアニメ版では、『空島編』と『ロングリングロングランド編』の合間としてナバロンを舞台とした『脱出!海軍要塞編』が挿入された。スカイピアからタコ風船で降下していたゴーイングメリー号が気流に流され、運悪くこの要塞のド真ん中に着水してしまい、麦わらの一味は、司令官ジョナサン中将の布く巧妙な包囲網をかい潜りながら要塞からの脱出を余儀なくされる。
名前の由来は1950年代に発表された戦争小説およびそれを題材とした映画作品『ナバロンの要塞(原題:The Guns of Navarone)』とおもわれる。
関連人物
ジョナサン中将(CV:田中信夫)
メイン画像中央の男性。ナバロンの司令官を務める。
一見すると温和で呑気な性格だが、その実一手二手先の展開を見据えた策謀を得意とする智将であり、巧妙な戦略で麦わら一味を着々と追い詰めていく。
後にドレイクと共にマリンフォード頂上決戦に参戦する。
ドレイク少将(CV:竹本英史)
ジョナサンの副官。
要塞の防衛力を過信し平和ボケしている海兵たちの中では比較的真面目に職務にあたっている。大柄な体格に加え、モミアゲからアゴにかけてモッサリとヒゲを蓄えており、サンジからは「ゴリラマン」と通称されている。
なお、名前と声(および階級)が、後に登場する“超新星”の一人X・ドレークと類似しているが、当然ながらただの偶然である。
ジェシカ(CV:伊倉一恵)
メイン画像右下の女性。
ナバロンの料理長で、ジョナサンの妻。美しい外見とは裏腹に、男勝りな姉御肌。
食堂に乗り込んできたルフィとサンジを本部から配属されてきた新入りのコックの兄弟と勘違いする。当初は他のコックたちを含め、二人の料理の腕を疑っていたが、唐突に勃発したナバロンのコックたちとの料理対決において、サンジが彼らが使わなかった食材(魚の骨や内臓、野菜の皮など)を見事に料理してみせたことでその実力を認め、仲間として招き入れた。
騒動後は、彼らを取り逃したことを悔しがりつつも、サンジが示した海の料理人としての信条や書残していったレシピを今後も活かしていくことを選んだ。
メカオ(CV:園部啓一)
老齢の整備士の男性。病気持ちだが酒好き。
職業柄か、船を非常に愛しており、海賊船にも偏見を持たずその長所を見定める鑑定眼を持つ。メリー号に対しても同様であり、引き上げられた船の造形を純粋に褒め称え、海兵に扮していたウソップを喜ばせた。ウソップの正体が海賊と発覚してからも、彼のもとに赴いて船の整備すべき傷を指摘するなど親身になって説いた。また、ウソップが空島で見た「謎の人影」についても思い当たることがあるようだが、直後に海兵たちに話を遮られてしまった。
コバト(CV:平松晶子)
ナバロン勤務の女医で、メカオの娘。担当は小児科。
医者でありながら血を見ただけで卒倒するという致命的な問題を抱えていたが、[[チョッパー
>トニートニー・チョッパー]]の指示と応援の下、なんとか一人で怪我人の治療を成功させた。その恩返しとして、自らが人質を演じて一味の脱出に一役買った。
シェパード中佐(CV:難波圭一)
海軍本部所属の特別監査官。
ナバロン不要論の提唱者であり、麦わら一味が着水した同日にナバロンの監査に訪れていたが、ロビンにまんまと出し抜かれ、「シェパード中佐の名を騙る不審者」として投獄されてしまう。ウソップからは、それをより強調するために「仲間のコンドリアーノ」と名前をでっち上げられ、勝手に一味の一員ということにされる。
終盤ではようやくナバロンの海兵たちからの誤解が解け、軍を率いて麦わら一味捕縛に乗り出すが、度重なる自らのドジにより逆に一味の脱出に協力してしまう。
この失敗をすべてジョナサンに責任転嫁しようとするも、ジェシカに殴り飛ばされた。