概要
1961年に公開されたアメリカ・イギリスの映画。
監督はJ・リー・トンプソン。
原題は「The Guns of Navarone」。
スコットランドの小説家アリステア・マクリーンの同名小説を原作としている。
小説の邦題は「ナヴァロンの要塞」とちょっと違っている。ちなみに原題は「The Guns of Navarone(ナヴァロンの砲)」。
続編の「ナバロンの嵐」が1978年に映画化された。こちらは映画のヒットを受けて原作者が書き下ろした続編小説の映画化。少々、ややこしいが、続編小説は映画版の方の続きという体裁である。
あらすじ
1943年、第二次世界大戦中のギリシャ・エーゲ海。
イギリス軍の将校2000人がケロス島に孤立しており、彼らをドイツ軍の襲撃前に撤退させる作戦が準備されていた。
そのためには隣のナバロン島にある要塞を突破する必要があるが、これは航空機でも突破できない難攻不落の要塞であった。この要塞内に据えられた巨大な要塞砲がある限りケロス島とナバロン島の間の海峡を抜けてイギリス軍が脱出する事は不可能である。
そこで立案されたのが、見張りのいない断崖絶壁から少数精鋭の部隊を上陸させるという作戦であった。
登場キャラクター
()内は演者。
- マロリー(グレゴリー・ペック)
大尉。
登攀・登山技術に長け、大戦前は山の世界で知られた男。作戦のリーダーとして呼ばれた。
- フランクリン(アンソニー・クエイル)
少佐。マロリーの昔からの友人。
作戦の立案者で、現場指揮のために同行する。小説版でのスティーブンズ大尉の代役的存在。
- スタブロ(アンソニー・クイン)
ギリシャ陸軍の大佐で抵抗運動の勇士。
戦争により妻子を亡くしている。
- ミラー(デヴィッド・ニーヴン)
伍長。爆薬のスペシャリストで、通称「教授」。
フランクリンとは長い付き合い。小説版での通称は「不潔」。
- ブラウン(スタンリー・ベイカー)
一等兵。機械に強いエンジニア。
ナイフの扱いにも長ける。小説版での階級は兵曹。
- パパデモス(ジェームズ・ダーレン)
一等兵。殺しの達人。
ナバロンの抵抗組織のリーダーを父に持つ。小説版には登場しない。
- マリア(イレーネ・パパス)
パパデモスの姉。現地の抵抗組織のメンバー。小説版には登場しない。
- アンナ(ジア・スカラ)
現地の抵抗組織メンバーの女性。
ドイツ兵から拷問を受けた過去があり、声を出せない。小説版には登場しない。
関連タグ
ナバロン:アニメ版ONEPIECEに登場する地名。この映画が元ネタと思われる。