Fury
ふゅーりー
デヴィッド・エアー監督・脚本によるブラッド・ピット主演の第二次世界大戦時の戦車戦をメインに置いた戦争映画。
アメリカ陸軍のM4A3E8シャーマン(実際に撮影に使用されたのはM4A2E8)に搭乗する4人のベテラン戦車兵達のもとに配属された新兵の若者の目線から描かれており、戦争の残酷さや理不尽さが表れている一方で、本物のティーガーⅠが使用された本格な戦車戦が繰り広げられる戦闘シーンが特徴。
1945年4月の西部戦線。第2機甲師団第66機甲連隊に属するM4A3E8戦車「フューリー」号に新兵のノーマン・エリソンが配属された。彼の最初の仕事は戦死した前任者の死体処理だった。
ノーマン以外の乗員は戦車長のドン・“ウォーダディー”コリアー以下北アフリカ戦線以来激戦を生き抜いた猛者ぞろい。敵兵を殺すのにすら怖気づくノーマンを過小評価する乗員たち。
激戦の中で立ち寄った町で、ウォーダディーとノーマンは町の住民の女性・イルマとエマに出会う。4人で朝食を楽しもうとするが、そこに他の乗員が入ってきてエマに嫌がらせをする。最初は静観していたウォーダディーもどんどんエスカレートする乗員たちの言動に激昂し緊張を引き起こす。
そこに前進命令が入ったため一行は戦車に戻るが、その直後に敵の砲撃が民家に直撃。ノーマンは民家に飛び込み瓦礫を掘り起こすが、すでに二人は息を引き取っていた。ウォーダディーに叱咤激励され戦車に戻るノーマンは敵に怒りを燃やし、他の乗員たちのように容赦ない戦いぶりを見せる。
カッコ内は吹替版声優。
ドン・“ウォーダディー”コリアー:ブラッド・ピット(声:堀内賢雄)
ボイド・“バイブル”スワン:シャイア・ラブーフ(声:小松史法)
ノーマン・“マシン”エリソン:ローガン・ラーマン(声:梶裕貴)
トリニ・“ゴルド”ガルシア:マイケル・ペーニャ(声:間宮康弘)
グレイディ・“クーンアス”トラビス:ジョン・バーンサル(声:坂詰貴之)
“オールドマン”・ワゴナー大尉:ジェイソン・アイザックス(声:田中正彦)
デイヴィス軍曹:ブラッド・ヘンケ
パーカー中尉:ゼイヴィア・サミュエル(声:木村昴)
マイルス軍曹:スコット・イーストウッド(声:前田一世)
イルマ:アナマリア・マリンカ(声:岡田恵)
エマ:アリシア・フォン・リットベルク(声:渕上舞)
同じく戦車をメインとした作品であるアニメ「ガールズ&パンツァー」とのコラボも行われ、吹き替えに主人公の西住みほの声優である渕上舞が出演した。また、「Fury」のDVDには「ガールズ&パンツァー劇場版」の予告が入っているほか、Amazon.co.jpの初回限定版BD/DVDには秋山優花里役の中上育実が陸上自衛隊武器学校に保存されているM4A3E8を取材する特典BDが収録された。