概要
西ドイツが製作した戦争ドラマで、のちに編集され映画として公開。日本では「Uボート」のタイトルで公開された。1982年のアカデミー賞6部門にノミネートされた。
あらすじ
第二次世界大戦下の1941年秋。ナチス・ドイツの占領下にあったフランス西海岸の港「ラ・ロシェル」から一隻の潜水艦「U-96」が出航した。彼らに与えられた任務は「大西洋での連合軍輸送船団への攻撃」であった。
報道班員のヴェルナー少尉は、戦況と上層部に冷ややかな思いを持つ歴戦の艦長と古参兵、戦況を知らず出撃に浮かれる若い新兵と共にU-96へ乗り込んだ。
荒れ狂う大西洋での孤独な索敵行動、ようやく発見した輸送船団への攻撃と戦果、海中で息を潜めながら聞く敵駆逐艦のソーナーと降り注ぐ爆雷の恐怖。そして目の前に突きつけられた沈みゆく敵船の姿………過酷な現実に古参兵を含め、全クルーは疲弊していく。
クルー達はクリスマスには祖国へ帰れることを願っていたが、司令部からの命令は真逆そのものであり「ジブラルタル海峡を突破しイタリアへ向かえ」というものであった(当時のジブラルタルはイギリス軍要衝の地であった)
中立国のスペインで偽装商船から補給を受けたU-96は、敵が厳しく警戒するジブラルタル海峡へと向かって行った。しかし、ヴェルナー少尉とU-96のクルーには残酷な結末が待ち受けているのであった…………