概要
CV:稲田徹 / 太田真一郎(ULTIMATE MUSCLE)
ハラボテ星出身の超人。
「超人委員会」委員長ハラボテ・マッスルの息子で、ジャクリーン・マッスルの兄。初登場時点で35歳なので初代『キン肉マン』の始まったあたりに生まれたことになる。
非常にクドイ顔立ちで、実父であるハラボテですら突然話しかけられて悲鳴を上げて驚くほど。万太郎曰く「どこがイケメンやねん」「古い男前」。ただし、年配の女性からは評判がそこそこ良かったりする。
妹ジャクリーンに対し、昔から勝気で暴力的だった彼女を畏怖しており頭が上がらない。
超人プロレスの停滞により経営が火の車状態になっていた超人委員会を救うために、父から委員長を引き継ぎ超人オリンピックを復活させた。
当初は父子揃って万太郎をはじめキン肉族を貶めることを目論んでいたが、妹であるジャクリーンの登場から徐々に委員長としての主導権を奪われていった。とくに万太郎とケビンマスクの決勝戦に感化されて以降は、彼女のほうがリーダーシップを発揮するようになり、ますます影が薄くなってしまった。
登場当時から嫌味全開な人物として描かれ、万太郎を陥れようとするその姿勢は父、ハラボテ・マッスルが初代キン肉マンに行っていた冷遇処置を更に悪質かつ陰湿にしたような物だった。トーナメント抽選会(選手をカプセルに入れ、巨大なパチンコ台(アニメではピンボール)で組み合わせを決めると言う物)の際には万太郎のカプセルだけを直ぐにでも壊れてしまいそうな傷だらけの物にした上で全身に怪我を負う万太郎を見て笑う(アニメではそもそも生身でぶち込んでいる)など、意図的に怪我を負わせるような処置をとったこともある他、最終予選の「二人三脚でZEI!ZEI!」では更にヒートアップし、関門に怯え中々先に進もうとしない万太郎とパートナーの人間である米男に痺れを切らし「(米男を)引きずってでも連れて行け」と叫んだ挙句、その際乗っていたヘリコプターのバランスを崩したことで万太郎はおろか、米男にまで危害を加えかけた。
大会予選全体を見ても二次予選では万太郎に檄を飛ばす為に会場へと乱入した凛子を見て「救出が先だ」という万太郎に対し、失敗すれば足を切断、腕を破壊、合計2tの自然石の塊に押しつぶされるような競技内容にも関わらず「この予選は秒単位で正確に行われている。したがって彼女を救出する時間はない」と言ってのけるわ、三次予選では下手をすれば人命を失う可能性もある競技(三人の超人が選ばれ、砂浜に空中から落下してくる一人の人間を誰よりも早くキャッチした超人が三次予選突破、というもの。参加超人も「我々が救出しそこなえば人間が命を失うことになるぞ」と危惧している。)を行うわ、大凡正義超人とは思えない人物だった。(一応二次予選と三次予選に関してはあくまでルールに厳格な委員長という見方も出来るが。)
そんな彼だが、超人オリンピックの決勝戦を見て友情の素晴らしさを知った際には涙を流しながら号泣し、改心の兆しを見せている。それ以降は傲慢な性格は多少残ったままであるものの、以前のような悪質さはなくなった。
『究極の超人タッグ編』では、新世代超人たちともども1983年にタイムスリップするが、
現在の競馬雑誌を持ち込み配当金を荒稼ぎしようと企んでいた。しかし、お約束通り当時の旧札を用意しておらず、持ち込んだ新札に偽札製造の疑いをかけられ警備員に追い掛け回される羽目になる。
万太郎のパートナーであるキン肉マングレートⅢ(カオス)が失踪した際は、彼の代わりにグレートマスクを被りその場をやり過ごすことに(一応は)貢献した。
その後は人格者として描かれることが多くなり、(周囲からも「本当に良いやつになった」「名前通りの良い男」と評価されている)「カオスと一緒にタッグとして勝ち抜く絵がはっきりと見える」とカオスの復帰を待つ万太郎に対し、「そんな根拠の無いことを言われても戻る気はない」とたじろぐカオスに「いつまで子供みたいにむずがってるんだ!? 根拠がないだと? 男がああやってひるむことなく体を張れるのは勝利を固く信じているからではないか! あれこそ何よりの勝利への根拠だ!」と激励を飛ばしたり、満身創痍を負った万太郎に肩を貸したり、当時の父の腹黒さに憤りを抱いたり、本当の家族ではないが故にマリへの対応に苦悩する凛子を優しく諭すなど、思慮深い人格者として成長している。