概要
トランスフォーマーシリーズ30周年を記念して立ち上げられたシリーズ。かつての変形!ヘンケイ!トランスフォーマーや、ユナイテッド、ジェネレーションズなどのように「海外展開における現行品を国内で販売する」という基本方針は変わらない。
ただし、マグナコンボイやブルービッグコンボイなどのような過去製品の仕様変更品や、スーパージンライなどのような海外版の玩具に日本のファン向けの大幅なリデコレーション(以下リデコ)を施した商品も数多く発売されており、造詣が変更されずとも成形色や塗装、付属武器などの仕様がアニメ準拠に変更された商品が、このシリーズには多い。
また、玩具や後述の漫画で取り扱うシリーズも「戦え!」や「2010」、「ビーストウォーズ」、「マイクロン三部作」などのメジャーなものから「超神マスターフォース」、「V」、「カーロボット」などの和製シリーズ、アメコミ版や「リターンオブコンボイ」などの雑誌展開、更には「ビーストフォーマー」や「キスぷれ」などのかなりマニアックなものまでほぼ全て網羅しており、アニバーサリーにふさわしい内容の濃さになっている。
一般店舗での販売分は2017年度で終了し、2018年5月からは海外展開と同名かつ同仕様の「パワーオブザプライム」へと引き継ぎを行っているが、タカラトミーモール限定販売品は現在も新商品が発売されている。
商品の仕様
パッケージ
パッケージは旧玩具シリーズを彷彿とさせる赤を基調とした派手なデザインになっており、表面の窓から内容物を確認できるようになっている。(フォートレスマキシマスやダイナザウラーなどの超大型アイテムは例外的に完全に閉め切られている)。
ナンバリング
一般店舗で販売が行われる「LG 01 ラットル」から「LG 66 ターゲットマスタートップスピン」までの商品には売り出された順に番号が振られおり、その他のイベントや通信販売限定の商品は全て「LG-EX」で統一されている。
TFの機種変更
上記の通りレジェンズは海外版の流れを汲んだシリーズであるため、海外シリーズ「タイタンズリターン」の影響でヘッドマスターに仕様変更されたTFも多い。(ただし設定は異なる)
その他ガルバトロンなどのようにヘッドマスターになったうえでトリプルチェンジャーにもなったといった大胆な仕様変更を受けたTFも存在するが、旧来の設定から大きく逸脱する変形機能を持ったTFは存在せず、新設定された形態以外はビークル(ビースト)、ロボットモード共に原作とほぼ同じ姿をしているため旧来からのファンも違和感なく遊ぶことが出来るだろう。(ただし銃規制の影響でメガトロンとショックウェーブなどは例外)
因みに一部TFがヘッドマスター化した理由は後述の漫画で補完されている。
漫画
公式ホームページ及び商品の取扱説明書に付属する漫画においても展開が行われ、そこにおいてTFのキャラ設定などを補完することで世界観をより深いものとしている。著者は坂本勇人。
当初は緩い作風でTFの関連商品やイベントの紹介なども行っていたが、次第にシリアスな方向へと物語がシフトしていったことによりそういった宣伝は行われなくなった。
この他にもe-Hobby限定商品に同梱される漫画(著者は佐々木心)も存在するが、こちらは最初から完全にシリアスかつクールな作風に仕上がっており、コマ割りや吹き出しはアメコミを思わせる仕上がりとなっている。
用語
レジェンズ世界
主人公のラットル以下ビースト市民たちが暮らしている世界。トランスフォーマーのアニメが放送され、玩具が発売されている。他の世界のトランスフォーマー達にも「伝説」としてその存在は知られており、来訪者も数多い。その正体は「2010」の第27話に登場したザモジン人の強力なテレパシーパワーによる実験として造られた夢の世界である。他の世界の出来事がアニメとして作られているのは、レジェンズ世界のクリエーター達が知らないうちに外の世界の戦いを受信して物語を作っているのだろうとハイブロウは推察している。
ビースト市民
人間と共にレジェンズ世界で暮らす種族。呼称に関わらずビーストウォーズ以外からのキャラクターも多い。
「大人の本気モード」とも呼ばれるロボットモードに変形でき、変身前後ともにかなり低等身のデフォルメされた姿である。
その正体はG1世界のビースト戦士のコピーであり、劇中ではTF病、もしくはグレートコンボイたるレオプライムのエンシェントパワーを受けてコピー元の姿に変身することが出来る。
TF病
主にビースト市民を中心に発症する奇病で、その症状は「発症者をトランスフォーマーに変える」というもの。最近では特効薬が出来たらしい。
その正体は一種の先祖返りであり、マクシマル上級司令官であるグレートコンボイの称号を持つTF特有の「エンシェントパワー」により故意に発症させることが出来る。
ただし、G1世界の人間なのに発症したジンライや発症したはいいが一度は全く別の姿になってしまったビッグ先生やライオとうちゃんのような例外も一応存在する。
アクサロン商事
主人公のラットルが働いている会社。社長はビーストコンボイ。女性社員は一人もいないが、男性用と並んで男の娘向けのトイレが用意されている。後に2020年代のG1世界から来訪したサイバトロンヘッドマスター達の技術を吸収し、「サイバトロンアクサロン商事」と社名を改める。
テラノクラッ社
アクサロン商事のライバルである輸入会社。ビーストメガトロンが社長を務めていたが、後にG1メガトロンが会長として就任する。
ヘッドマスター
ご存知、ヘッドパーツへの変形機能とトランステクターと呼ばれるボディパーツとの合体機能を持った小型TFのこと。
今作ではG1時空でスコルポノックにより引き起こされたブラックホールの爆発の二次災害的現象「ブラックホール現象」により首から下の体を丸々全部失ったブラーやチャー、サウンドブラスター(サウンドウェーブ)、ツインキャスト(ブロードキャスト)といった多くの非ヘッドマスターTFもヘッドマスターとして生き延び、トランステクターを求めてレジェンズ世界に来訪する。
そのほかにもホットロディマスやジンライといったキャラ達も別の理由でヘッドマスター化しており、ヘッドマスターjr.、更には「ザ・リバース」版のヘッドマスターまで登場する。
外部サイト
公式サイト:https://tf.takaratomy.co.jp/products/tf_lg