概要
正式社名は「富士フイルム」であり、読みも「ふいるむ」が正しい。「富士フィルム」は誤記。
本社を2箇所に置くという珍しい形態を持つ企業であり、東京都港区内の東京ミッドタウンと西麻布の2箇所に本社を設置している。
三井グループに属する。
持株会社の富士フイルムホールディングスが親企業。コピー機やプリンターを手掛ける富士ゼロックスは同社と米国ゼロックスとの合弁会社だったが、2018年に富士フイルムHDがゼロックスを買収した事により、全世界のゼロックス系企業が富士フイルムグループの傘下に収まる筈だったが、ゼロックスの物言う株主が米国で裁判を起こした結果、富士フイルムHDは敗訴した為にその野望を潰えてしまった。
長年、写真フィルムで国内トップシェアを有しており、米国コダック、独国白国アグフア・ゲバルトとともに、世界の3大写真フィルムメーカーの一角だった。さらに、戦後間もない1948年からカメラの製造販売を手掛けている。デジタル化の進んだ現在もカラー・白黒の写真フィルムとレンズ付きフィルムの写ルンですの発売を継続する。
2000年以降のデジタル化の流れの中で、同業のコダックやポラロイドが経営破綻し、アグフアやコニカミノルタが事業を縮小し写真事業から撤退する中、写真フィルムの製造販売を続けつつもデジタル分野への進出を成功させたことでも知られる。デジタルカメラなどのイメージング事業だけでなく、工業材料や、医薬品、医療機器、化粧品などの他分野の進出にも取り組み、現在は写真フィルムの売り上げは1%に満たない。特に液晶ディスプレイに使用される偏光層保護フィルム(フジタック)は世界シェアの80%を占めている(残りはコニカミノルタ)。
デジタルカメラ事業では価格競争に苦戦していたが、FUJIFILM Xシリーズのヒットによりハイエンドの高級デジカメを主力化し、一躍黒字転換を果たした。また、デジタルインスタントカメラのチェキは「ポラロイド」にかわりインスタントカメラの代名詞となっている。
別名・表記ゆれ
関連タグ
樹木希林:25年に亘って同社の35mm版カラーネガフィルム「フジカラー」のCMに出演していた。
川合俊一:元社員。現役時代は男子バレーボール部(現在は廃部)に在籍。