シャクヤク(ONEPIECE)
しゃくやく
「──この先 海は荒れるわよ 見た事もない大きな波が来る……… 彼らはその波に負けちゃいけない…… …ほら 聞こえる……?」
「時代が少しずつ うねり始めてる」
概要
通称「シャッキー」。
シャボンディ諸島13番GRにある酒場『シャッキー'S ぼったくりBAR』の女店主。看板にありありと掲げたまんますぎる店名通り、来る客に法外な額の飲食代を請求し、拒もうものなら半殺しにしてでもふんだくるという、非常にたくましい女性である。
「大海賊時代」到来前から海賊として活動していた経歴を持ち、ガープに何度も追いかけ回されたそうが、40年程前に足を洗い、現在の仕事を始めた。海賊としての実力はかなり高いようで、初登場時には自分よりもはるかに体格のでかいゴロツキを涼しい表情で締め上げている。
同じくシャボンディでコーティング屋を務める元ロジャー海賊団副船長のシルバーズ・レイリーとは事実婚の夫婦のような間柄であり、大抵は彼女の店で酒を飲んでいるか、気まぐれにどこかへ出かけているかの半同棲生活を送っており、彼のことは「レイさん」と呼んでいる。また、魚人のはっちゃんとも彼が幼いころからの友人で、魚人島を抜け出して陸地に遊びに来た彼をよく店に招き、レイリーと一緒に話をしていた模様。
本編では、そんなはっちゃんが連れてきた麦わらの一味を快く店に招き入れ、コーティング屋(=レイリー)を探す彼らに協力的に接した。この際、ルフィやブルックが冷蔵庫を漁るという暴挙に出るも、はっちゃんの友達からお金はとれないとして全く気にせず、怯えるチョッパーに綿菓子を与えるなど、気前の良い姿を見せた。
なお、「シャクヤク(芍薬)」とは牡丹や百合と並び美女の代名詞にも使われる美しい花であるが、娘の名を花から付ける「九蛇」の一族なのかどうかは不明。
人物
黒髪のボブカットと、官能的な厚い唇が特徴の女性。
前述の経歴通り、40年以上は齢を重ねているハズだが、そうした年齢を感じさせない若々しい風貌と整ったプロポーションを維持する美魔女。愛煙家でもあり、常にタバコを吹かしている。
落ち着き払った性格でまさに大人の女性という感じである。また、噂好きで情報入手が早く、自身が住むシャボンディ諸島で起きている事象については大概の事は知っている。情報分析能力も高く、魚人であるはっちゃんがわざわざ“陸路を通って”やってきたことから「はっちゃんではなく、その連れが用事を抱えている」ことを瞬時に把握していた。
ルフィに対しては、40年前に彼の祖父である海軍中将ガープに散々追い回されたことを語りつつも、海賊として活躍するルフィ自身には好印象を抱き、「モンキーちゃんのファン」を自称している(流石にこの人ほど妄信的ではないが)。
能力
戦闘描写が無いため戦闘能力に関する情報は一切不明だが、初登場シーンでは既に自身より遥かに大柄なチンピラを素手で(尚且つ涼しげな顔で)ボコボコにして締め上げている。
活躍
初登場のシャボンディ諸島では、麦わらの一味を引き連れて現れたはっちゃんと十数年ぶりの再会を喜び、人魚のケイミーやヒトデのパッパグ、そして先日エニエス・ロビーを陥落させた一味を喜んで招き入れた。
ケイミーのことを「はっちゃんの彼女」とからかったり(ケイミーのほうは驚きつつもまんざらでもない様子だった)、麦わらの一味にエニエス・ロビーでの話をせがんだりとフレンドリーなやりとりもそこそこに、彼らの魚人島行きのため、情報提供などのサポートを行った。
その後、麦わら一味は海軍中将“黄猿”の追走の末一時離散することになるが、再結集までの2年間、一味の母船サウザンドサニー号の保護を手伝った。
2年後の『新世界編』では、情報提供を行い一味を無事魚人島へ出港させた。
愛弟子との別れに思わず涙するレイリーに寄り添い、共に彼らの健闘と夢の成就を願った。
余談
- 2017年11月16日に担当声優であった鶴ひろみ氏が死去したため、彼女が演じるシャッキーは2011年10月9日(第518話)が最後となった。2019年1月27日(第870話)から浅野真澄氏が担当している。
- コミックス90巻のSBSで大海賊時代到来以前の伝説の海賊「ロックス」と関係があることを作者が仄めかしているが詳細は不明。