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エミヤ(アーチャー)の編集履歴

2019-08-29 15:30:38 バージョン

エミヤ(アーチャー)

あーちゃーのえみや

こちらではサーヴァントとしての「エミヤ」を紹介する。

曖昧さ回避

  1. アーチャー(Fate/staynight)
  2. 無銘
  3. エミヤ・オルタ
  4. エミヤ(曲名はこちら)

概要

理想を叶えた、か。確かにオレは理想通りの正義の味方とやらになったさ。

だが、その果てに得たものは後悔だけだった。残ったものは死だけだったからな


殺して、殺して、殺し尽くした。

己の理想を貫く為に多くの人間を殺して、

無関係な人間の命なぞどうでもよくなるぐらい殺して、殺した人間の数千倍の人々を救ったよ


――――だが終わる事などなかった。

生きている限り、争いはどこにいっても目に付いた。

キリがなかった。何も争いのない世界なんてものを夢見ていた訳じゃない。

ただオレは、せめて自分が知りうるかぎりの世界では、誰にも涙して欲しくなかっただけなのにな


理想の果て

エミヤとは、『Fate/stay night』に登場するアーチャー真名である。

とある未来において、正義の味方を目指した衛宮士郎が辿り着いた成れの果て。

皮膚や髪の色が士郎と異なるのは、固有結界魔術の反動によるもの。


世界の意思と契約し、その後数多くの人間を救ったが、裏切りを恐れる人々に殺され生涯を終えたという。

彼はその結末自体には後悔など無かったのだが、その後、人類の滅亡の可能性世界を無かった事にするために霊長の守護者として数え切れないほど「世界を滅ぼそうとする人間達」を虐殺することになり、その中でかつての理想に絶望し、精神を磨耗していく。

そうしていつしか、「自分の手で過去の自身を殺すことでタイムパラドックスを起し、自分の存在を消そう」と考えるようになる。

なお公式曰く、この方法をとっても実現することはまずないとの事。本人もその事を自覚し、ただの八つ当たりだと判っていながらもUBWルートで実行に移すことになる。


この事実を示すヒントはFateルートの時点から既にいくつか明に暗に提示されているが、判りやすい例は遠坂凛が持つ「父の形見のペンダント」の存在だろう。

このペンダントはプロローグで士郎を蘇生させた折に落としていたが、その後アーチャーが拾ったと言い凛に返却している。

ところが、意識を取り戻した士郎もまたこのペンダントを拾い、自宅に保管していた。

唯一無二のはずの物が二つ存在するというこの矛盾は、アーチャーが未来から来た英霊である証拠であり、本人曰く「士郎は恩人の落とし物であるこのペンダントを生涯持ち続けた」とのことである。


ちなみに「プロローグで記憶喪失だと言ってたのにいつの間に記憶が?」と思う人もいるかもしれないが、実はマスターである遠坂凛の名前を聞いた時点で殆どの記憶を取り戻していた。


なお、エミヤはあくまで「衛宮士郎が辿りうる可能性の一つ」であって、確定された未来ではない。一方で、英霊の座はあらゆる並行世界から登録されるため、「衛宮士郎がエミヤとならない世界」であっても彼を召喚することは可能である。


彼の生前がどのような聖杯戦争を歩んだかは本編では明確にされていないが、原作者の奈須きのこ曰く「士郎は作中のどのルートでもエミヤにはならないが、可能性自体はある」とのことである。

また、テレビアニメ第2作の放送後には、奈須きのこがより明確に歩みを語っており、「第五次聖杯戦争開始時の条件がほぼ同じではあるものの、何かが欠けていた世界」において、セイバーを救えなかったまでも彼女の事を理解し、聖杯を破壊したのちに別れた、とのこと。

作画担当の武内崇は「Fateルートのグッドエンドみたいなもの」と述べている


西脇だっと版のセイバールートのコミックでも、過去の自分の殺害を試みるが、凛に自分の正体が未来の士郎の可能性の1つだという事実に気付かれかけた事と、凛に「士郎を過去の自分を重ねているだけ。羨望か耐えがたい過ちかはさておき、士郎を恨むのはお門違い」と指摘された事によって断念した。


余談

士郎にとっては勝利確定BGMの「エミヤ」だが、アーチャーにとっては負けフラグである。なお『Fate/EXTRA』で普通に勝利できているのは「真名も曲名も違うからセーフ」という解釈がファンの間では一般的。まああちらはRPGなので仕方がないとも言える。


また、とある平行世界では衛宮士郎と最も近しい人物が『エミヤ』を代行している。衛宮さんちの今日のごはんでは、英霊エミヤになるまでの人生でも、士郎は料理の腕を磨き続けていた事が明かされている。













少年は言った。死んでいく人を見たくない。

助けられるものなら苦しむ人々全てを助けることはできないか、と。

少年が斬り伏せようとしていたのは自分自身。信じていくもののために剣を振るった。

戦いは終わり、引き返す道などもはや存在しない。


ただ、答えは得た。

後悔はある。やり直しなど何度望んだかわからない。

この結末を未来永劫、エミヤは呪い続けるだろう。


だが、それでも───俺は、間違えてなどいなかった───


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