概要
ミイデラゴミムシは甲虫目ゴミムシ類の中で最も有名な種の一種である。体長は16mmほどで、体は黄色と黒の甲殻に覆われている。日本全域、朝鮮半島、中国に生息している。飛べない。
主な餌は腐敗した小動物の死体で、腐った肉などを好んで食する。
幼虫はオケラの卵の殻を破って中を啜り、その栄養を食べて成長する。
最大の特徴はそのオナラである。
ミイデラゴミムシの腹部には過酸化水素とヒドロキノンが蓄えられており、体内の酵素と酸化還元反応を起こすことにより、高温高圧の水蒸気とベンゾキノンを含むとんでもない悪臭の毒ガス(ベンゾキノンはタンパク質と反応し炎症を起こす成分である)を超高圧で放ち、その温度は瞬間的に摂氏100度にも到達する。どれだけこれが強力かというと、仮に体長2mのミイデラゴミムシが放屁した場合、至近距離におかれたマネキン人形が跡形もなく吹き飛ぶほどであり、火星ゴキブリ駆除漫画『テラフォーマーズ』に登場するゴッド・リーの改造ベースにもなっている。