解説
ファイナルファンタジーの「エルフの村」にある墓地の墓石を調べるとその中に一つだけ『リンク ここにねむる』と表示される墓石がある。
いわゆるこの当時のゲームにおける「他社作品のキャラ名を使ったネタ」のひとつ。
ちなみにファイナルファンタジーがリメイクされても、このネタはきちんと残っている。
大元のネタ
実はこのお墓ネタは、1987年1月発売の『リンクの冒険』が家庭用ゲーム作品では最初であるのが有力な説。リンクの冒険では、とある墓石を調べると『ユウシャ ロト ココニ ネムル』と表示されるネタが存在し、まさか同じ年の12月にファイナルファンタジーでリンクの墓が出るとは任天堂も思っていなかったであろう。
見方によっては非公式ながらも初めて任天堂キャラとスクウェアキャラの共演だったとも言える。
相手は墓だが。
余談だが、ゼルダの伝説には「THE HYRULE FANTASY」の副題があったりするので、リンクの墓はハイラルファンタジーとファイナルファンタジーをかけたネタの可能性もある。
リンクはエルフ耳である為、エルフと思われがちだが彼はあくまでも耳が尖っている特徴を持つ「ハイリア人」である。
ところが二十年以上の時を越えて、この墓に刻まれた者達が…(後述)
時をこえて…
まさかのご対面!?
リンクの墓ネタから二十年以上過ぎた2015年にスマブラ3DS/WiiUでFFシリーズからFFキャラ代表として参戦したクラウドとリンクが共演するという事態が発生。
なんとも不思議な運命の巡り合わせとなってしまった。
ちなみに参戦イラストは野村哲也氏が手掛け、リンクとクラウドが鍔迫り合いをしているというもの。なお、リンクは肝心の勇者ロトととはこの時は出会う事はなかった。
そして2019年、まさかの展開が起きた。
まさかまさかのご対面!?
なんと、大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALに勇者ロトが現れたのである。
これは勇者の参戦によって実現した。
ただし、リンクが発見した勇者ロトの墓に眠るロトが彼なのかは定かではない。
全ては勇者ロトの墓から始まった墓ネタ。ここにきて当時のゲーム業界では考えられなかった事が実現したのである。
更に勇者ロトの声を担当する人が檜山修之。かつてはリンクを担当した声優でもあった。思わぬ偶然に驚いた人もいたとか。しかも梶裕貴(DQ8主人公)・斎賀みつき(DQ11主人公)もゼルダの伝説シリーズでリンクを担当した声優である為、ドラクエ組は三人もリンク役に縁があった事となる。
派生する『勇者の墓』
その後、ナムコのケルナグールでは『フリオニール、ここにねむる』(※フリオニールはFF2の主人公)も存在する他、「ゆうしゃのはかは めぐりめぐる ロトしかり リンクしかり」と、2019年現在からすると、まるでスマブラのことを予言しているかのようなものも言及している。
【ドラゴンクエスト(ロト)→ゼルダの伝説(リンク)→FF(Ⅱ・フリオニール)→ケルナグール】
ただ、ハドソンの『天外魔境Ⅱ』では名だたるゲームの勇者達の墓が、「外人墓地」という場所にフリーダムなくらい登場する始末。(※さすがにリメイク・移植では削除されている。)
↓
呂戸(ロト)
麻里魚(マリオ)
林句(リンク)
亜土留(アドル/イース)
競押王子(セリオス/ドラゴンスレイヤー英雄伝説)
嗚呼佐亜(アーサー/魔界村)
悪胡瓜(ワルキューレ/ワルキューレの伝説)
死門(シモン/悪魔城ドラキュラ)
見逃せないのは、ロト・マリオ・リンクそしてシモンがあるという事。
関連タグ
ドラゴンクエスト ゼルダの伝説/リンクの冒険 ファイナルファンタジー