概要
初期設定では別にメインではないただのヒロインだったのが、劇中で出番を与えられて行く内に様々な設定が付け加わっていき、最終的に初期のメインヒロインを凌駕していき、本当のメインヒロインへと成長していくものであり、メインヒロイン(笑)の対極を成す存在でもある。
中には、公式に「このキャラクターがメインヒロイン」と説明されるケースもある。
なお「公式のメインヒロインにアンチが多いから真のメインヒロイン」「公式のメインヒロインより美人だから真のメインヒロイン」「恋愛せず、アンチが付きづらいから真のメインヒロイン」と言われるケースはあまり含まれないと思われる(あくまで、自然にメインヒロインの座にスライドしていくパターンに限らなければいけない)。
表記には様々なパターンがあり、真のヒロインと呼ばれたり、「の」の部分だけ消して、単純に真ヒロインと呼ばれたりする。
注意
この言葉は、初期のメインヒロイン、ありがちなメインヒロインを叩く為にあるのではない。
メインヒロインに設定されている女性キャラが「こんな女性現実にいない」「どの作品でもそっくりさんを見かけて、どの作品でも人間味に乏しい」「女性全員の気持ちを代弁するキャラではない(※女性キャラクター全員に言えます)」「作者が編集部にありがちな設定を強要されて描かされた(※キャラに対するアンチ意見ではなく、メタな否定意見です)」などなどと言われるキャラだった時に、真メインヒロイン的な女性キャラにこの称号が贈られるのである。
ありがちなメインヒロインを魅力的に描いている作家も多く、ありがちなメインヒロインが一位とは限らないものの、固定ファンが付いているケースもある。
ファンにその娘が好きな理由を聞くと、取り分け「ありきたりだから」「メインヒロインだから」だとか「主人公と結ばれる女性だから」「守られるヒロインor戦うヒロインだから」だとか「サブヒロインが嫌いだから」etcといった理由ではなく、「その娘だから好き」「個性がないのが個性だから好き」「些細な仕草が好き」「好きな作家が描いてるから好きで、同じ作家が個性的なメインヒロインを描いても好きだった」という声が聞けると思う。
悪いのはありがちなメインヒロインではなく、ありがちな娘のみをメインヒロインに設定させるルールだと覚えておこう。彼女を選ぶ男の主人公が、乙女ゲームで一番人気になりそうな男性キャラか、肝心のストーリーが面白いかにも注目しよう。
個人的に一番萌えた女性キャラを「真メインヒロイン」と呼ぶ人もいるが、その場合は推しメンという単語を使うべきである。
二次創作作品のみに登場する読者の理想が投影されたオリジナルヒロインが真のメインヒロインだと囁かれている作品も存在するとか(女主人公の名前を決められるゲーム、主人公の性別が選択できるゲーム、スピンオフで乙女ゲームを出している作品、脇役にフリーの人気男性キャラが存在する作品など)。
(主に)ゲームにおいて
ただし、一部作品においては完全に意味が異なる。
表向きメインヒロインとして紹介はされないが、作中上で実質のメインとして扱われるヒロインをそう指す。
いわゆる隠れヒロインの一種。
この場合、示唆はされるものの存在自体が最後の最後まで出てこないか、
あたかもサブヒロインのような顔をして出演している場合が多い。
作劇上意図されての扱いであり、上段のような扱いとは異なる。
理由は千差万別だが、基本的には「存在自体がネタバレであるため」、秘匿される。
ヒロイン攻略型のゲームにおいては、攻略に一種のロック(他ヒロインルート全てのクリアーなど)がかかっていることが大半。
立ち位置上、作中の謎や主人公の因縁などを一手に引き受けるようなシナリオを担当することになる。
どのような作品が該当するかは……各作品のネタバレになるので、自力で探してください。