個人サイト
こじんさいと
解説
個人で制作運営するウェブサイト。インターネット上の情報発信手段として、1990年代後半から2000年代前半に流行した。
個人サイトの主は主に管理人と呼ばれる。手打ちもしくはホームページ・ビルダーなどのWebオーサリングツールを使ってHTML文書を作り、それと画像データなどをまとめてFFFTPなどでWebサーバーにアップする形が多かった。
サーバーは個人でWebサーバーを立てることも可能であるが、通常はレンタルサーバーを使う。フリーのサーバーの場合は通常、アップロードと同時に上下に広告が付けられ、それがレンタル料代わりとなる。しばしばCGIを使った掲示板が設けられ、管理人とゲストの交流の場としても機能していた。
個人の日記などがメインのサイトは「テキストサイト」、イラストがメインのサイトは「イラストサイト」と呼ばれ、Webアニメーションや写真、ゲームなどを発表するサイトも多かった。
2005年頃からブログやSNSが浸透し、同時にCSSを多用したリッチなサイトデザインが流行したことからWebサイト制作は素人には敷居が高い存在となり、新規個人サイトの開設が激減。2008年ごろにはFlashアニメーションも動画サイトに移行していく(Flash黄金時代の終焉)。当時のサイトは今でも更新が続けられているものがあるが、無料サーバーの代表格であったYahoo!ジオシティーズは2019年に終了してしまい、この際多くの個人サイトが消滅した。
現在、個人がネット上で情報発信したい場合ブログやSNSを使うのが主流だが、個人がWebサーバを借りてサイトを立ち上げることももちろん可能である。デザインの自由度が高いことなどがブログと比較してのメリットだが、近年の個人サイトはSNSの個人アカウントへのリンク集になっている場合も多い。