正式名称“Absolute Terror Field(日本語訳:絶対不可侵領域)”。
「絶対領域」とは似ているようで全く意味が異なるので注意。
作中では「えーてぃーふぃーるど」と略されて呼ばれる。
絵的には、オレンジ色の八角形が層をなすバリアとなり、敵の干渉や攻撃をズバァァァと退ける。
「ATフィールド全開…ッ!!」
概要
人類を襲う謎の敵「使徒」、およびそのテクノロジーを解析して建造された汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン(EVA)のみが展開可能なバリア。原理は不明だが、フィールド境界にて空間の相転位現象を起こしているらしく、通常兵器では破れない程の強度を誇る。一部の使徒はこれを直接攻撃手段に用いたり、虚数空間の形成や相手の精神の浸食に応用したりもする。
フィールド同士で干渉し合うと中和される性質を持っており、そのため同じフィールド展開能力を有するEVAだけが使徒へ有効な攻撃を加えることができる。
渚カヲルによれば、ATフィールドは人間ならば誰しもが持つ「心の壁」であり、(自分と他者を隔てる事で)人間の形を構成しているものであるという。
後に、この全人類の持つATフィールドを消失させて一体化させる事こそが人類補完計画の目的であると判明、実際に計画が発動すると「アンチATフィールド」によって人々の自我境界が崩壊し、LCLと呼ばれる液体へと還元されてしまった。
ゲーム作品では
新世紀エヴァンゲリオン2
各キャラには「A.T」というゲージが存在している。これは掻い摘んで言えば「やる気」であり、自キャラの体調管理が重要になる。NPCの場合は好感度という意味合いが強い。エヴァパイロットはこれが高いほうが使徒戦で有利になる。
スーパーロボット大戦シリーズでは
「一定量(作品によって変わる。だいたい3000~4000ぐらい)ダメージを無効化するバリア」として設定されている。そのため装甲等々を改造したり強化パーツなどで補間すれば雑魚敵からの集中砲火でもびくともしなくなる。反面、元の装甲はかなり脆く設定されているため、A.T.フィールド中和能力を持つ使徒はもちろん、攻撃力の高いボス相手や、それが雑魚にも波及する後半は注意が必要。おかげで「原作の敵との対峙より他作品の敵掃討に向く」とネタにされることも。
前述の通り、敵である使途も装備しているため、EVAらで挑むのは危険・・・なのだが、無効化できる値を超えるダメージをたたき出せば問題ないので、高火力の武装を持つスーパーロボットらだったら、破れることが多い。もちろん、精神コマンドの熱血とかも有効。
なおネット上で
庵野秀明監督が寺田プロデューサーに「コン・バトラーVの超電磁スピンなら破れる」と発言したという逸話が広まっているが、
寺田:みんな阪田さん(ディレクター・シナリオライター)にだまされてるんですよ(笑)。原作のエピソードで巧みにオリジナル世界に引き込まれていくんです。万丈もカミーユもロボット大戦のフィルターがかかっている。だからこの世界ではA.T.フィールドがブレストファイヤーで破れると理解できる。ほんとは超電磁スピンでA.T.フィールドが破られるかどうかわからないじゃないですか。一応庵野監督は高出力のエネルギーなら破れるとおっしゃってましたが。 ~『スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』(ケイブンシャ)より~ |
というやり取りからうまれたガセネタとして現在は見られている。
(一応、「高出力のエネルギーなら破れる」とは発言していたらしい。確かに対ラミエル戦で日本列島の総電力を注いだ陽電子砲を用いていたが)
余談
ちなみにカヲルの中の人も分厚いATフィールドを持つことで有名である。
原作での反則的な防御力のATフィールドを貫通どころか一発でフィールドそのものを破壊できると思われるのは、恐らくコレだと思われる。多分この先関わり合うコラボとか実現でもしない限りはありえないであろうが。
…なんて思ってたらUSJのとあるアトラクションにおいてこのバリアを真っ正面から打ち破る奴が現れてしまった。……まぁ彼らは世紀末な存在ではあるのだが。