行き先はまだきめてない
暗い夜の帳(とばり)の中へ…自由になれた気がした…15の夜。
ただし窃盗および無免許運転は犯罪です。絶対に真似をしてはいけません。
やっちまってなんとかなることがあるのは二次元の中だけです。
15の夜
主人公が「自分の存在が何なのかさえ解らず震えている15の夜」に「とにかくもう家や学校に帰りたくない」という理由から「今夜家出の計画をたて」て、盗んだバイクで走り出すという流れになる。
行き先は解らないままだが、若者が自由を求めての行動である。
自分が15の夜に聞いたら「尾崎カッコイイ~」となること請け合い…かどうかは不明。
なおこの楽曲がリリースされた当時厨二病という言葉は存在しなかった。
盗んだバイクの正体
「盗んだバイク」にはちゃんとモデルが存在しており、それはヤマハの原付スクーター・パッソルとのこと。
当時の原付にはハンドルロックやキーシャッターのような盗難防止機能は無く、鍵穴にマイナスドライバーを叩き込んで回せば始動できてしまうようなお粗末ぶりであった。
「15の夜」が発表された1983年にはパッソルの中古車が捨て値で溢れており、仮に盗まれても気に病むような車種ではなかったのである。
現実的に、15歳の不良少年が簡単に盗むことができて、かつ無免許で走り出せるバイクといったら、このようなスクーターが限界であろう。
そういう意味ではリアリティがある。