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15の夜編集

尾崎豊の楽曲「15の夜」のサビの歌い出し部分の歌詞。


自分の存在意義が分からない15歳の主人公が、ある日の夜に「家や学校に帰りたくない」という理由で家出の計画を立て、盗んだバイクで走り出すという流れになる。行き先は解らないままだが、若者が自由を求めての行動である。

尤も、歌の中でも言及されているが、あくまで「自由になれる気がした」と自分の行いが何のプラスにもならない虚しい行為である事は自覚している。

よく勘違いされるが、この曲の趣旨はあくまで少年の若さゆえの衝動と現実の間にあるもどかしさを表現したものであり、単なる中二病でもなければ犯罪の肯定でもない。


「盗んだバイク」にはちゃんとモデルが存在しており、それは兄の所有物していたヤマハ原付スクーターパッソルとのこと。父親の日記に書かれた家出をした時期が1978年10月(当時12歳)という記述や、尾崎はバイクを盗んでいないという妻や友人の証言から歌詞の内容と尾崎の実体験との関連性は不明だが、後述する兄の回想から少なくとも兄貴のスクーターを勝手に借りて乗っていたのは事実のようでである。


給油

当時の原付にはハンドルロックやキーシャッターのような盗難防止機能は無く、レッグシールドをこじってキーシリンダーの配線をショートさせれば始動できてしまうようなお粗末ぶりであった。「15の夜」が発表された1983年にはパッソルの中古車が捨て値で溢れており、仮に盗まれても気に病むような車種ではなかったのである。


現実的に、15歳の不良少年が簡単に盗むことができて、かつ無免許で走り出せるバイクといったら、このようなスクーターが限界であろう。そういう意味ではリアリティがある。

また、妻であった尾崎繁美は「バイクを盗んだのは尾崎の友人で、それを曲にした」と、尾崎の死後に語っているが、その一方で兄の康も「弟は自分のパッソルを無断で乗り回していた」と話しており、いわゆる「盗んだバイク」に関する証言が複数あるため、歌詞に登場する「盗んだバイク」がどちらを意味しているかは永遠の謎である。


もっとも、兄に黙って乗っていたのは事実であり、被害者(?)である兄の康氏は「豊は自分のパッソルを盗んで乗り回していた」と当時を回想し、最終的にそのパッソルは豊が事故って廃車にしてしまったというオチまで紹介しており、弟の行動を自らネタにしている様子から特に問題視はしていない。


家族とはいえ他人の所有物を持ち出すのは窃盗になるが、家族間に関しては「親族相盗例(要するに申告罪)」となり、所有者である康本人が問題視していないのでそこは問題にならない。法律的に残された唯一の問題点は無免許で乗っていたか否かという話だが、高校生になった豊が免許取得後に勝手に兄のパッソルに乗っていたという話であれば兄弟の問題なので(前述した豊の起こした事故によって愛車を廃車にされた時はさすがにショックを受けていたようだが)第三者がとやかくいう資格はない。



盗んだバイクで走り出したキャラクター編集




注意事項編集

窃盗および無免許運転は犯罪。絶対に真似をしてはいけないことです。

やってしまってなんとかなることがあるのは二次元の中だけ。



関連タグ編集

台詞 歌詞

不良 中二病 バイク 自転車泥棒 パッソル

人の褌で相撲を取る

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