カトリックと異なり宗教において立体の像を用いることを避ける正教会では、
イコンが占める位置は大きい。信徒にとってイコンは大切な人がうつった写真のようなものであり、
それ自体は信仰の対象ではないが、極めて大切に扱われる。
基本的にイコンには作者の名前を記さない。
これは仏教における仏像に作者の銘を入れないのに似ている。
神の導きを受け入れて描かれるものとされ、作者が自分の名誉や利益のために
制作するのはイコン画家としてふさわしいとは言えない。そのため
正式なイコン画家として認められるのは敬虔な正教会信徒だけである。
イコンは宗教的に重要であるだけでなく、優れた芸術品・貴重な文化財でもあり、
ロシアでは骨董品、美術品、楽器とともに国外への持ち出しが禁じられている。
1945年以前に制作されたものを持ち出す場合、省庁からの認可が必要になる。
仮面ライダーアギトでは
(イラストの背景に描かれているもの)
OP映像で登場する為、創作作品の中ではかなり著名なイコン画。
旧約聖書における「創世記」がベースになっており、アギト世界の経歴が描かれている。
混沌から世界の創造主が生まれる所から始まり、七大天使と動物達の祖先である天使、そして人間や動物達が誕生し、中盤では人間と天使達の大戦争と世界を洗い流した大洪水を描いた後、終盤では再び地に満ちた人々と共に歩む赤き戦士と青き戦士、そして失墜していく天使達が描かれる所で締められる。(赤き戦士と青き戦士の正体には諸説ある。)
ディケイド版では世界観が異なる為、イコン画の内容が簡略化、七大天使も三人になっている。
関連タグ
アイコン:イコンが語源である