カードテキスト
フィールド上に表側表示で存在する魚族・海竜族・雷族・水族モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントアップする。
フィールド上に表側表示で存在する機械族・炎族モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントダウンする。
概要
遊戯王OCGの最初期におけるSTARTER BOXに収録されたフィールド魔法。
文字通り海を展開するカードであり、水にかかわりのある魚族・海竜族・水族、さらに雷族のモンスターをパワーアップする。
逆に水に弱い機械族と炎族のモンスターは弱体化する。遊戯王OCGの中には『サイボーグ・バス』や『メタル・フィッシュ』のように魚がモチーフの機械族モンスターもいるのだが、そいつらも当然弱体化するし、特に『水陸両用』と名前にある水陸両用バグロスすらも弱体化してしまう...。
原作遊戯王における海のフィールドパワーソースをカードで再現したものである。
他に適用対象の種族が異なる「荒野」「草原」「森」「山」「闇」も存在する。
なお、OCGではフィールド魔法として使う機会は激減しているが、このカードを条件として必要とするカードは実に17種類近くにも上る。
このカードからしばらく後に登場した「伝説の都 アトランティス」を始めとする『ルール上「海」として扱う』のルールの影響で、フィールド「海」を中心としたデッキが組まれるようになった影響である。
また、フィールド魔法以外でも海のカード名を得る永続罠カードやフィールドを海という状態にする効果を持つモンスターカードも登場している。
両者ともに海の条件を満たすためにその扱いにするという点で似ており、海本来の効果は適用されない。
ルール上「海」として扱うカード
非常に特殊な効果外テキストであり、そのルールに則ってこのテキストの記されたカードは本物の「海」と同一のカードとなるので、全部まとめて3枚までしかデッキに入れる事はできない。
例えば1つのデッキに「海」を2枚、「伝説の都 アトランティス」も2枚同時に投入したりしてはいけないし、全種を1つのデッキに全て投入することはルール上不可能となる。
カードの効果などでカード名を宣言する際にも「海」を選ばなければならないが、逆に言えば海と扱うカード全てに適用できるという事でもある。なお、テキストの都合による例外中の例外も存在する。
また、NEXで進化したネオスの派生融合モンスターのように『ルール上「〇〇(同名とするカード)」としても扱うカード』という同名だが同一じゃないカードも存在する。
余談
PS2版専用ゲーム『遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズII 継承されし記憶』にも登場しており、そちらでは攻撃力・守備力の上昇値が500に増え、『海の恩恵を受けるモンスターを移動させる時に通常1マスの所を2マスまで移動できる』という移動ボーナスの効果と
『OCGのように機械族・炎族モンスターのモンスターを攻撃力・守備力を500ダウンさせる』という弱体化効果も持っている。 継承されし記憶では海以外のフィールドでは、得意とする種族や苦手とする種族が追加されたのに対し、海は得意とする種族も、苦手とする種族も追加されなかった。