概要
CV:小林親弘
【アレス・ファミリア】の主神となる男神。
オラリオの西部に存在する軍事王政国家「ラキア王国」にて軍神として崇められている。
神物
獅子を想起させる光り輝く金髪に、精悍で逞しい美丈夫の容貌を持つイケメン男神だが、性格は極めて好戦的かつ自分勝手、自信過剰、傲岸不遜そのものと言えるオレ様系。
しかし、本人は見た目と裏腹に大した実力は無いらしく、相手がレベル6とは言え、人間に過ぎないアイズ・ヴァレンシュタインにあっさりやられてしまう程。おまけに子供っぽく、脳筋で学習能力に欠けている上に、悪い意味での負けず嫌いな為、何度侵略に失敗しても懲りずにまた戦争を仕掛けようとする性質の悪さを見せる。
ヘスティアやヘルメス、ヘファイストス等とは顔見知りであるようだが、その傍迷惑な性格や振る舞い故に、呆れられたり嫌われている。
ラキア王国
ラキア王国は、緑豊かで肥沃な大地を有し、王都には巨大な王城と城下町が存在する豊かな国で、本来ならば無闇に戦争を仕掛ける必要など無いにも拘らず、アレスとファミリアの団長兼現国王であるマルティヌスの意向で他国や他都市に戦争を仕掛けている軍事国家となっている。
国家全体がファミリアとなっている為に、60万を超える全ての兵士や軍人そのものが、神の恩恵を授かっている眷族兼戦闘員であるのだが、ラキア王国にはオラリオと違ってダンジョンが無い為、眷属達の平均ステイタスは極めて低く、実質「烏合の衆」となってしまっており、逆にオラリオのダンジョンにて鍛え抜かれた神々の眷属達は、ほぼ全員が化け物レベルの実力者となってしまっている(本編当初、非力と見なされていたベル・クラネルさえ含む)。
あまりにも無能で自分勝手なアレスな振る舞いに、ファミリア副団長で王国の第一王子でもあるマリウス・ウィクトリクス・ラキアを始めとする側近達は日々頭を悩ませており、特にマリウスはアレスへの反抗的態度を隠そうともしないのだが、次期国王はアレスの神意によって決められる為、従わざるを得ない状況となっている。
一方、マリウスの父親であるマルティヌスは、完全にアレスを盲信して世界制覇の野望を燃やしており、兵士達や国民の迷惑も全く顧みようとしない為、「愚王」という仇名で呼ばれる程人望が無く、もはやラキア王国自体、内側から滅亡寸前となっている。
劇中の活躍
ラキア王国建国前以前も幾度も戦争を仕掛けている上に、これまでラキア王国の軍神として行ってきた悪行も数知れず、特にヴェルフ・クロッゾの生家であるクロッゾ家に大量の魔剣を造らせて、その力に物を言わせた侵略行為は、数多くの戦勝と共に甚大な被害をもたらしている。
魔剣での連戦連勝で調子に乗ったアレスは、精霊やエルフ達が平和に暮らしていた森までもお構いなしに魔剣の力で焼き払わせた結果、精霊やエルフ達の激怒を買ってしまい、魔剣が悉く破壊されて、一気に連敗を喫する様になってしまっている。
なお、この魔剣の惨劇は、政策を行ったクロッゾ家そのものが、エルフ達の憎悪の対象となってしまっており、【ロキ・ファミリア】のアリシア・フォレストライトは、クロッゾ家の血を引く【ヘスティア・ファミリア】のヴェルフに対し、直接関与していないにも関らず理不尽な憎悪を向けている。
本編では、魔剣製造の技術を持っているヴェルフを狙って、オラリオに6度目の侵略戦争を仕掛けるも、【ロキ・ファミリア】と【フレイア・ファミリア】の同盟軍によってあっけなく惨敗を喫している。
しかし、全く懲りようとしなかったアレスは、今度はオラリオに潜入して神の一柱を人質に取る事で、ヴェルフと交換させようと目論み、偶然居合わせた旧知の女神であるヘスティアを拉致するが、結局は救出に駆けつけたアイズに殲滅されて失敗。最終的には配下共々、オラリオ側に捕縛された。
その後、捕虜になった眷属達のステイタス放棄と莫大な賠償を条件に解放。ラキア王国へ帰還している。