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希ガスの編集履歴

2020-07-19 15:00:41 バージョン

希ガス

きがす

元素の周期のグループ(族名)のひとつ。

概要

周期表18族に属するヘリウムネオンアルゴンクリプトンキセノンラドンオガネソンの7つの元素の総称。


いずれも単原子分子(原子1個からなる分子)で、無色・無臭の気体。また、原子核の最外殻がすべて電子で満たされているため、他の物質よりも反応性に乏しい。その性質を生かして、不活性ガスとして利用されている。


名前の由来

は「微小で少ない」、ガス(gas)は英語で「空気」の意。「空気中にほとんど存在しない気体」という意味から希ガスと名付けられた。

実際は希ガスの1つ、アルゴンは空気中で3番目に多く存在し、二酸化炭素よりも多く含まれている。

なお、今後は英名「noble gas」に基づいて「貴ガス」と表記すべきだという案が2015年に出ている。ちなみに、「noble gas」と呼ばれる前は、「rare gas」と呼ばれていた。


希ガスの種類と特徴

元素名原子番号分子式※1利用用途備考
ヘリウム2Heリニアモーターカー気球風船など吸い込むと変なになる
ネオン10Ne放電管(いわゆるネオンサイン)
アルゴン18Arアルゴン溶接、電球空気中で3番目に多い
クリプトン36Kr電球
キセノン54Xeストロボ放電管
ラドン86Rn放射性元素で、温泉に含まれる
オガネソン118Og超ウラン元素で、性質はラドンと似ると思われる

※1 前述のとおり、単原子分子なので、元素記号と一致する。


物理的性質

沸点融点が非常に低く、ヘリウムに至っては大気圧下では固体にならない。ヘリウムを液化させると容器のうち壁を伝って外へ流れ出る超流動を見ることができる。


別名・表記揺れ

稀ガス 貴ガス 希ガス元素 不活性ガス


関連タグ

元素 無機化学 周期表

 ガス


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