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4WDの編集履歴

2020-07-24 10:08:58 バージョン

4WD

ふぉーうぃーるどらいぶ

四輪自動車の駆動方式の一つ。

概要

Four Wheel Driveの略称。

前輪と後輪の計4つのタイヤを駆動させる方式であり、日本では、一般的に「四駆(4駆)」(よんく)や「フォーダブルディー(ヨンダブルデー)」と呼ばれる。

海外ではAWD(All Wheel Drive)の名称が一般的であるが、この場合はトラックなどの六輪駆動や八輪駆動も含む。


4WDは早くも19世紀には登場しており、日本で量産されたのは日本陸軍が軍用車として運用した九五式小型乗用車(くろがね四起)が最初である。

現在の隆盛はアメリカ陸軍が運用したジープに端を発したものであり、第二次世界大戦後に各国で同様の機構を用いて、不整地走行に重点を置いた車種(ランドローバーランドクルーザーパジェロ等)が各国で開発されて民間にも受け入れられるようになった。


その後1972年に富士重工業レオーネエステートバン4WDを発売。前輪駆動乗用車を4WD化することでオフロードとオンロードの走行性能を一定水準で両立させることに成功した。

そして1980年代以降4WDの乗用車が一般化することとなった。


4WDを採用している自動車には、大きく分けると4種類がある。


1.

主にオフロードでの走行に威力を発揮するクロスカントリー志向の車種の4WD(ラダーフレーム構造のクロスカントリー系SUV車、軍用車両や建設機械、トラクター、一部のトラックなど)。

2.

通常時は燃費を重視して2WDで走り、雪道や凍結路のみで自動または手動で4WDに切り替える、いわゆる「生活四駆」。

3.

2.の派生で、舗装路も含めた快適な操舵性・安定感を求め、直進時以外は常に4WDの状態となる電子制御の4WD。

4.

強大なエンジンのトルクを余すところ無く路面に伝えるため4WDを採用した、ハイパワー・ハイスピード志向の車種(インプレッサランサーエボリューションスカイラインGT-Rなど一部のスポーツカー)。


4WDは完璧な技術水準に達すればいかなる路面状況も苦にしない理想的な駆動形式であるが、現実的にはコストの問題で2WDの方が好まれやすい。具体的には2WDに比べて機構を追加する必要があるため、車両価格が大衆車レベルでも2WDより10~20万円ほど高く設定される。また車両重量は機構の分だけ重くなり、さらに駆動損失も増えるため燃費も当然悪くなる。

機構や車種によっては舗装道での路面追従性や乗り心地にも悪影響を与えることもある。


加えて近年はタイヤや電子制御が進歩したことで多少の雪なら2WDでも十分ということも多く、一般的には北海道や日本海側の豪雪地帯、そうでない地域では4WDをアイデンティティとするメーカー/車種のステータス性を求めて購入される。特に街乗り志向のクロスオーバーSUVは近年こそ2WD限定車種も増えてきたが、依然として「SUVは4WDに限る」「SUVが2WDじゃ格好がつかない」という信仰が根強いことから、用途に関わらず2WDより4WDの方が好まれることがしばしある。


他の駆動方式

FF:フロントエンジン・フロントドライブ

FR:フロントエンジン・リヤドライブ

MR:ミッドシップエンジン・リアドライブ

RR:リアエンジン・リアドライブ


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