ネオ・グランゾン
ねおぐらんぞん
概要
グランゾンの真の姿。ただでさえ厳つい容貌がさらに巨大化し、後光のごとき背部ユニットまで増えて神々しさすら備えている。
旧シリーズ
初登場は「第3次スーパーロボット大戦」。総ターン数419以下(PS版では350ターン以下)、尚且つグランゾンが出撃しており生存の状態でシナリオ「ラストバトル」をクリアすることで隠しMAPが出現、そこで相対することとなる。最強伝説の幕開け、と言える。
「EX」ではコマンドを入力することで使用可能になる。言うまでもなく最強。
シュウの章では展開上シュウ抜きでスタートする話もあるが、それらはターン経過で勝手にクリア出来たり初登場キャラのみで戦うステージだったりするため、ネオ・グランゾン1機を突っ込ませるだけでクリア可能。
また、自軍で使用するだけではなく、リューネの章では「ISS」を駆使することで戦うことも可能。まだシナリオ中盤の段階で章のラスボスすら遥か凌駕する性能の機体と遣り合うハメになるが、(やりこみの範疇になるが)勝つことはできる。
「第4次スーパーロボット大戦」にも、隠しボスとして登場する。最終シナリオ到達時点で総ターン数320以上(PS版では350ターン以上)である場合、選択肢次第で隠しボス扱いで登場する。無論、全ユニット中最強である。
が…第4次では戦う事も可能だが、その場合は大局を見い出せずに強者を求めるだけの愚か者と化したある意味第四の壁を超えたプレイヤー自身の最後の敵となる。ただし、シュウとネオ・グランゾンを倒した先に待つのは破滅の未来である…。
「F」では没データ。戦うことはできないが、カラオケモードで姿を見ることが可能。
魔装機神シリーズ
「魔装機神」でも味方として使うことが出来るが、EXよりはやや控えめ。それでも強いけど。
「魔装機神Ⅱ」では出番なし。
「魔装機神Ⅲ」ではルートによって敵だったり自軍で使用出来たりする。が、「力を奪われてしまった」という設定で性能はかなり微妙。自軍時は量産機の群れにハチの巣にされて墜とされたり(と、いうのもHPこそ自軍屈指だが、「装甲が薄い」設定のグランヴェール程度の装甲値しかない)、敵対時も「ラスボス3機以外で唯一HP6桁」を誇るにもかかわらず一撃で墜とせてしまったり、と「元大ボス機」としてはかなり不遇。
「魔装機神F」では冒頭で大破という衝撃的な幕開け。本格的な使用は修理が完了する中盤までお預けだが、復帰後は自軍最高のHPと装甲値を誇ることとなる。
αシリーズ
「α for DC」では追加されたルートを選択できれば、最終シナリオ後編にてラストボスとして立ちふさがる。
現時点で唯一アストラナガンとの対決が見られる貴重な作品。
なお、「α」においてもシュウが「いざとなったらアレを使いますよ」と発言している。
「α外伝」では「第9話」というゲーム序盤にてムービー付きで登場。いきなり登場してビビったプレイヤーも多いと思われる・・・が、最強武器「縮退砲」を含め多くの強兵装が使用不可となっている。
本領発揮は難易度「難」の最終MAP。まず、グランゾンの状態で大量の困難な取り巻きと共に数と性能、双方の暴力で襲い掛かってくる。そしてグランゾンを撃墜すると復活変身。序盤に相対したときとは比べ物にならない性能で圧倒してくる。一応、シナリオラスボスということもあり武器の性能は「5桁越え」などという馬鹿気たことはなく、ラスボスらしいものに落ち着いている(が、正直何の慰めにもなっていない)。
OGシリーズ
「OG外伝」では「隠しボス」ではなく最終シナリオのラスボスとして返り咲いた。...のだが、前座である「ダークブレイン」よりも抑えられた性能に加え、「バリア貫通」が当たり前になってしまったせいで「歪曲フィールド」が無用の長物と化していることもあり「ラスボス(笑)」や「ネオ・グランゾンの割りに弱い」という評価もちらほら聞こえてくる。が、仮にもラスボスゆえにその火力は折り紙付き。
「OG2nd」では回想の場面においてマップアイコンで一度だけ姿を見せるが、データのみの存在で使うことも、戦うこともない。
一応、道中のイベントにて「いざとなれば自在に変化できる」旨の発言はある。後述の「ダークプリズン」からの時系列的矛盾点は一応ない段階の出来事である。
「EX」のシュウの章リメイクともいえる「ダークプリズン」では特定のステージで使用可能。流石にかつてほどの強さは無いが味方機としては破格の性能を持ち、フル改造を施せば防御を考えずにラスボスと互角以上に殴り合うことが可能というチート性能である(と、いうか「自軍1機でも撃墜されれば即GAMEOVER」というダークプリズンの仕様上、ネオ・グランゾンでのタイマン以外の戦術は逆に危険を伴ってしまうのだが)。
勿論、コマンドを入力すれば「EX」と同様に全ステージをネオ・グランゾンで進めることもできる。初っ端、チート呼びされてしまうが。
続編の「OGMD」ではグランゾンに設定されたコマンド「マハーカーラ」を使用することでグランゾンから変化することで使用可能。「魔装機神」シリーズ外では初めて裏技未使用の状態で10話近くに渡って自軍で使用できる。かなりデチューンされているが、自軍中最強火力を含め強ユニットであることに違いはない。
スペック
- ネオグランビーム
- グランワームソード
- ワームスマッシャー
- グラビトロンカノン
以上の武装は多少の名称の差やグラフィックに差異があることはあるが、基本的にはグランゾンと同じ。
- ディストリオンブレイク
魔装機神IIに登場したグランゾンの新武装。ゲーム中ではネオにならなかったが、この形態でも使用可能と思われる。
が、最新作現在、バランス調整の一環か使用できたことはない。
- ブラックホールクラスター
胸部を解放してマイクロブラックホールを相手に放つ。グランゾンのものと同様。
- ビッグバンウェーブ
本来はゾヴォーグの技術なのだが、何故か装備されている場合がある。MAP兵器。
ネオ・グランゾンの最終兵器。
この縮退とは「フェルミ縮退」のことであり、恒星の終末時における超新星爆発に関連する現象。質量は大きいが直径は収縮していて極めて密度が高くなった恒星を「縮退星」と呼ぶ。縮退星の一つである「白色矮星」は質量が限界を超えると重力崩壊が始まり、核融合が暴走して膨大なエネルギーが発生する(炭素爆燃型超新星)。縮退砲のエネルギーが白色なのはこのため。
第3次(SFC)ではこの現象が上手くグラフィックで表現されており、OG外伝では第3次のグラフィックを更なる形で表現したと思われる。このような現象がロボットに直撃すれば「消滅」間違いなしである。その名に恥じず、第3次(PS版)、EX、第4次(第4次S)では攻撃力18000という途方もない威力を誇る(これは、第3次αのイデオンガン全体攻撃版の実数値よりもさらに高い)。以後のシリーズでもネオ・グランゾンを象徴する超兵器として名を馳せている。