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編集者:あしもい
編集内容:オカルトマニアについて

概要

 アフロ・アジア語族セム語派に属する言語。現存する言語では、アラビア語と近い関係にあたる。

 古代ヘブライ人や、イスラエル王国分裂後のユダ王国(南王国)の主流部族であるユダ部族を中心に再編されたユダヤ人の言語だが、次第に日常生活では地域共通語のアラム語(シリアのキリスト教徒が使う現代シリア語の先祖。ヘブライ語に近い言語)を話すようになり、イエス十二使徒は普段はアラム語を使っていた。

 しかし、ヘブライ語は信仰関係用の「聖なる言葉」として使われ、ユダヤ人の間から忘れ去られる事はなかった。

 近代になり、ヘブライ語を日常の言葉として取り戻そうとする運動が起こり、新たな時代に必要な用語を加えるなどして、(聖なる言葉を俗世間で用いるなどもってのほかとかいう保守派はいたが)現代ヘブライ語が成立。今ではイスラエルの公用語になっている。

一度話し言葉として消滅した言語が、一国全土で広く話し言葉としての地位を復権したのは後にも先にもヘブライ語のみである。

 ユダヤ教聖書に用いられた言語であり、キリスト教の教学上も重要な言語であるため、神秘だのオカルトだのの分野では割と頻繁に見かける言語である。

 恐らく一番お馴染みなのは、ゴーレムの額の羊皮紙に記された「אמת」(emeth/「真理」)の1文字を削ってmeth/「死んだ」にするという処置手段だが、ヘブライ文字はアラビア文字に近く、

・基本的に子音のみを表記する。

・右横書き。

 であるため、「אמת」(ラテン文字に転写すると「AMT」。元の字と同じように右から並べると「TMA」)の一番右の「א」を削って「מת」(「MT」。右から並べると「TM」)にすること。

そっち方面のマニアからは一部の類似性が日ユ同祖論の根拠の一つとして挙げられることもあるが、言語学的にはまるで異なる言語であることは言うまでもない。

よく挙げられるカタカナとの類似性も無理やり反転したり回転させて整合性をとってみたり、しているものが多く、そもそも古代のユダヤ人が使用していたヘブライ文字は今よりもはるかにフェニキア文字の影響が強く、例によってフェニキア文字はカタカナなどとはまるで似ていない。

関連タグ

言語 ヘブライ文字 アラビア語

ヘブライ人 ユダヤ人 イスラエル

ユダヤ教 聖書 カバラ オカルト

単語意味
アイン「目」
アベル「息」・「はかないもの」
アリエル「神のライオン」
アワン「不義」
ウリムとトンミム「光​と​完全」すなわち「真理の光」
カイン「鍛冶屋」・「鋳造者」
サラ「王女」
ネゲヴ「南」
ノア「休息」
ハモン「燃えて輝く」
ハンナ「神に愛される」
ベス「2」・「家」
メルカバーチャリオット(古代の戦車)
ミリアム「反逆」
レヴィ「結びついた」
レナマグダラの女」

ヘブライ語が語源・由来の名前

アイザック/イザーク イサク」から。 意味はイサクの伝承から「(彼は)笑う」
アビゲイルヘブライ語のאֲבִיגָיִל ('Avigayil) に由来し、「父は喜んでいる」を意味する
アリサヘブライ語の「楽しみ」に由来する英語の女性名
アン/アンナ/アーニャヘブライ語で「神に愛される」という意味のハンナから
エヴァヘブライ語で「命」または「生きるもの」を意味するハッヴァー(חַוָּה Chavvāh)から
エリーゼヘブライ語で「神の約束、神は私の誓い」意味するエリサ(Elisa)から
サロメヘブライ語のシャローム(Shalom, 「平和」)に起源する
ジェシーヘブライ語で「富」を意味する言葉から
ジュードヘブライ語のJudas(讃えられる者)の派生
デボラヘブライ語で「ミツバチ」を意味する言葉から
ネイサンヘブライ語で「神の贈り物」を意味するナタンの英語読み
LiSAヘブライ語で「私の主は誓い」「私の父は豊富」又は「7」を意味する言葉から

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