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叡王戦の編集履歴

2020-09-21 23:19:20 バージョン

叡王戦

えいおうせん

叡王戦は株式会社ドワンゴが主催する将棋棋戦であり、将棋の八大タイトル戦のひとつである。

概要

将棋界の八大タイトル(名人戦竜王戦叡王戦王位戦王座戦王将戦棋王戦棋聖戦)のひとつである。2015年に「ニコニコ動画」を運営する株式会社ドワンゴによって一般棋戦として創設、2017年からタイトル戦へ昇格。前期叡王と挑戦者が七番勝負を戦い、勝者が新叡王となる。現存するタイトル戦の中では最も新しいタイトルである。


元々ドワンゴ主催の棋戦としては、「プロ棋士対コンピュータ将棋ソフトウェア」の棋戦である将棋電王戦が開催されていたが2015年の「電王戦FINAL」をもって団体戦としての電王戦は一つの区切りとされた。電王戦に類する棋戦の存続を希望したドワンゴが日本将棋連盟と協議した結果、まずドワンゴ主催による新たな一般棋戦を立ち上げ、優勝者(棋士)が電王トーナメント(将棋ソフトのみ)を勝ちあがった将棋ソフトと、新電王戦として対局する事で合意した。 新棋戦の名称は一般公募から選出され、公募案から主催者が9つに絞り込んだ上で公式サイトから一般投票がおこなわれた結果、「叡王戦」に決定した(なお、本棋戦とその関連イベントでは、タイトル保持者であっても段位で呼称した)。また、一般棋戦であるが、「全棋士参加棋戦」ではなく「エントリー制」であった(実際第1期は渡辺明棋王や羽生善治名人は参加しなかった)。


2017年に電王戦の終了とタイトル戦への昇格が発表された(王座戦以来34年ぶり)。電王戦の終了に伴って「エントリー制」から「全棋士参加棋戦」に変更され、タイトル保持者の段位呼称も廃止された。主催が新聞社系統以外のタイトル戦は史上初である。序列は竜王戦、名人戦に次ぐ第三位となった。また、決勝七番勝負においては過去に例がない変則持ち時間制の導入のほか、タイトル戦としては初の一日制七番勝負&事前振り駒&チェスクロック方式で行われている。


第5期(2020年度)現在、現叡王は豊島将之である。



システムについて

女流&アマチュア代表決定戦・段位別予選・挑戦者決定トーナメントによって挑戦者を決定する。


叡王戦挑戦手合七番勝負

叡王と挑戦者が七番勝負を戦い、先に4勝したほうが新たな叡王となる。「第1局・第2局」「第3局・第4局」「第5局・第6局」のいずれかに、「各1時間」「各3時間」「各5時間」が振り分けられ、最終第7局までもつれ込んだ場合は各6時間となる変則持ち時間制で行われる(いずれもチェスクロック方式)。

第1局から第6局までの持ち時間は、事前に行われる振り駒の結果を受けて、各対局者が決定する。上位者の振り歩先で、歩が3枚以上なら上位者、とが3枚以上で下位者が第1・3・5局で先手となるが、第1局の先手は「第1・2局」の持ち時間を各1・3・5時間の中から選ぶ権利を持つ。第1局の後手は、選ばれなかった残り2つのうちどちらかを「第3・4局」の持ち時間に選び、残った時間が「第5・6局」に割り当てられる。

対局開始は持ち時間5時間・6時間の局については10時、3時間の局は14時。持ち時間1時間が選択された2局については、同一の対局場で1日に2局対局を実施し、それぞれ14時からと19時から開始となる。昼食休憩は60分、夕食休憩は30分。


挑戦者決定トーナメント

段位別予選通過者16名とシード棋士8名を加えた計24名にてトーナメントを行う。

持ち時間は各3時間(チェスクロック方式)。

【シード条件】※順番は優先順位

  1. 前期ベスト4
  2. タイトル保持者(序列順)
  3. 全棋士参加棋戦優勝者(抽選日から優勝決定日が近い順)
  4. 前期叡王戦成績優秀者(主催により協議し決定)

本選トーナメントの組み合わせは改めて抽選で決められる。この際一回戦のシードが8名出るが、必ずしも段位別予選免除者がその権利を得られる訳ではない。持ち時間は各3時間。

挑戦者決定戦は決勝進出者2名による三番勝負で行われる。


段位別予選

上記のシード棋士を除く全棋士と女流棋士1名・アマチュア1名による、各段位別にトーナメントが行われる(女流とアマチュアは四段戦より)。九段4名・八段3名・七段3名・六段3名・五段2名・四段1名の計16名が挑戦者決定トーナメントへ進出する。持ち時間は各1時間(チェスクロック方式)。


女流&アマチュア代表決定戦

第5期より実施。参加者は「女流タイトル保持者」・「アマチュアタイトル保持者」から主催者により選定される。定員4名による1日制トーナメント方式で争われ、優勝者1名が四段戦に出場できる。持ち時間は各1時間(チェスクロック方式)。


永世称号について

第5期(2019年度)現在、永世称号については設定されていない。



歴代叡王

初獲得順。カッコ内数字は獲得数。※は一般棋戦時代優勝者。

山崎隆之(1)※第1期で郷田真隆九段を2連勝で破り、初優勝。
佐藤天彦(1)※第2期で千田翔太五段を2連勝で破り、初優勝。
高見泰地(1)タイトル戦初昇格の第3期で金井恒太六段を4連勝で破り獲得。翌年失冠。
永瀬拓矢(1)第4期で高見叡王を4連勝で破り、奪取。翌年失陥
豊島将之(1)第5期で永瀬叡王を4勝3敗2持将棋の大熱戦とも泥仕合ともいえる激闘を制し、奪取。


関連タグ

将棋 山崎隆之 佐藤天彦 永瀬拓矢 豊島将之 ニコニコ動画



関連リンク

ドワンゴによる公式HP

日本将棋連盟HPによる紹介

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