概要
富士登山電車とは、2009年8月9日より運行している富士急行線大月駅~河口湖駅間を走る同社保有の1000形(1205F)を改造した観光電車。2両編成で、「青富士」車両と「赤富士」車両からなっている。
1000形1205編成を改造したものであり、デザインは水戸岡ドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治氏が担当した。開業当時の車両のモ1形をイメージした茶色をベースに、いつもの水戸岡デザインでお馴染みの英字ロゴが入る。
(後に導入された富士山ビュー特急と同じような配色になっているが、こちらは茶色味が強く、ミルクチョコレートっぽい色。富士山ビュー特急は赤錆色。)
レトロモダン調の内装は木や布の自然素材をできる限り使用したつくりにし、元のセミクロスシートを撤去。赤富士車両にベビーサークル、青富士車両にライブラリースペースがそれぞれ設置されている。また、カウンターが設置されており、富士急行グッズ等が販売されている。
現在の運用
2020年3月14日のダイヤ改正より、1000形一般車両を併結した各駅停車としての運行。(富士登山電車2両+1000形一般車両2両)
毎日2往復で、木曜日は運休。(全車一般車の普通列車が同時刻に運行。)
乗車には運賃の他に着席券200円が必要。
※ただし現在は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止により運休中。
過去の運用
2009年8月9日~2010年3月12日
2両編成の一般車両を連結した4両編成の普通列車として運行。「青富士」車両には普通乗車券のみで乗車することができた。(赤富士車両のみ着席券200円が必要な形態。)
2010年3月13日~2020年3月13日
全車着席券車両の快速列車としての運行。
停車駅は通常の快速と異なり、大月駅、三つ峠駅、下吉田駅、富士山駅、富士急ハイランド駅、河口湖駅。
なお、特急列車では特急料金が不要となる河口湖線(富士山駅~河口湖駅)内でも、同列車は着席券200円が必要だった。
その他
- イメージキャラクターとして客室乗務員「谷村みすず」(デザイン:宙花こより)が設定されている。
- 旅番組で安住伸一郎アナウンサーが、駅で切符を買う際、間違えて「箱根登山電車の切符を下さい。」と言ってしまい、駅員を笑わせた。
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※時刻などはこちらを参照