概要
スーパードンキーコング3でのクレムリン軍団のボスで、同作のラスボス。
クレミス島の古い城に住む科学者。科学技術は素晴らしく、妻の鍋と釜をパーツにしてクレムリン軍団の表面上のボスである、自立型兵器「カオス(Kaos)」を製作するだけでなく、電撃トラップや内部に攻撃システムを据え付けた潜水艦「ノーチラス号(Knautilus)」も造った。
暗躍
ドンキーとディディーを捕らえカオスの機内に閉じ込めた、さらに島に住むバナナクイーンおよびバナナバードと呼ばれる鳥達を封印してクレミス島を支配していた。ゆくゆくはカオスによる世界征服をもくろんでいたらしい。
ワールド7「カオスの隠れ家」ではまずカオスとの戦闘になり、これを倒すと現れる。自身の手で肉弾戦などは一切行わず、背中のローターで浮遊しながら、リモコン操作で部屋内に据付けられた電撃トラップなどでディクシー達を攻撃する。
一度倒されても生き延び、ワールド8「クレマトア島」の地底湖に潜水艦で潜んでいたが、ディクシーらの働きで火山活動が再開。溢れ出すマグマで急上昇した地底湖の水温に耐えきれず浮上した所で彼女らと再戦することとなる。
弱点は背中のローターの機械であり、ここにタル攻撃をすることでダメージを与えられるが、ワールド7では下半分、ワールド8では上半分にしか当たり判定がない。後者はディクシーだとかなり当てづらく、大半で使い勝手がそれほど良くなかったと評判のディンキーのタル投げがここでは活躍するだろう。
ワールド7ではダメージを与えるとローターが制御不能に陥りカメラ目線で手をパタパタさせるコミカルなリアクションを取る。
2度も負けて、地底湖の温度が下がらず潜水艦にも乗れなくなったクルールは、とにかくクレマトア島から出て、ファンキーの小屋にてホバークラフトを盗みクレミス島のどこかに潜伏しようとする。しかし、全てのバナナバード達の祈りでバナナクイーンの封印が解かれており、ちょうど出発しようとボート小屋から出てきたところを発見される。コング達を背に乗せたバナナクイーンに追い回された末、追跡を振り切れず、卵の殻を被されて御用となり、逃げられなくなった。
キングクルール・キャプテンクルールとの関係
レア社の旧公式サイトによるとキングクルールやキャプテンクルールと同一人物(いずれもキングクルールの変装)という設定だったが、SFCバンカズ2の一部の攻略本を除けば『大乱闘スマッシュブラザーズX』のフィギュア名鑑のみ唐突に「キングクルールとキャプテンクルールが兄弟」という説明がなされていた。
ただし、その後『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でキングクルールが参戦した際には背中のローターを使用しており、やはり同一人物なのかもしれない。
顔をよく見ると、右目だけ血走っているのが分かる(キングクルール、キャプテンクルールは左目が血走っている)。
また、他のクルールと違い頭が縦長で髪が生えている(キングクルールの変装という設定と照らし合わせるとカツラである可能性がある)。
海外版での名称は「バロン・ク・ルーレンシュタイン(Baron K. Roolenstein)」となっている。正体を隠すためにそう名乗ってるのだろうか?
余談
本編で「カミさんに怒られちまう」という台詞があるが(英語版でも同様)、妻らしき人物は一切登場しない。レア社の旧公式サイトではイギリスのコメディ番組のパロディであることが明かされている。
開発に関わったスタッフ自身も「クルールに妻がいるのかは知らない」とコメントしており、彼が既婚者なのかどうかは不明瞭になっている。
彼がクレムリンの真のボスとして登場したコミカライズ版『ウホウホドンキーくん』では実際に既婚者(しかも恐妻家)であるという設定になっている。こちらでは最終的にバナナクイーンによって丸吞みされ、彼女が産んだ卵からバナナバードの姿で転生させられるという末路を辿った(しかし、エピローグでは相変わらずの様子でカオスを連れて悪巧みに励んでいた)。
また、ドンキー達をカオスの機内に閉じ込めた理由は作中では不明だが、海外の資料によると『カオスには脳が必要だったため、ドンキー達を機内に収容し、その脳髄を使った』らしい。
メカの側近を表面上のボスとして活動している様子は『バトルトード』(GB版、アーケード版)のダーククイーンにも見られた。ただし、こちらのカオスは真のボスの前座としての登場なのに対し、あちらのロボ・マヌスは、真のボスが戦闘に参加しないため、そのままラスボスになっている。
スマブラ
関連タグ
クランゴ ジョン・クリプルスバック…レア社の悪の科学者キャラクター達。