概要
スーパードンキーコング2のラスボス。前作のキングクルール同様、本作でのクレムリン軍団の頭。
王様要素が強かった前作とは違い、海賊という性格を強く持っており、海賊としての本拠地と思われる「クレムリン島」の山頂の砦クロコブルグを拠点としている他、空飛ぶ戦艦デビルクルールを根城にしている。
夜のビーチで散歩していた(GBA版ではビーチで1人休んでいた)ドンキーを急襲し拉致、そして身柄と引き換えにコング達のバナナ倉庫にある大量のバナナを要求した。
だが、要求を跳ね返したディディーとディクシーに本拠地まで乗り込まれ、両者は激突。
何度も死んだフリをしながら巧みに戦いを進めていたが、その最中に捕らえていたドンキーに自力で脱出され、モンキーパンチをまともに浴びた結果、本拠地の戦艦デビルクルールから吹っ飛ばされ、クレムリン島のふもとまで自由落下。何回か地面に激突しており、SFC版では三回ほど、GBA版では六回ほど激突した挙句、海に落下してサメの餌食となった(GBA版ではサメが現れない)。
ちなみにサメは昔の日本ではワニと呼ばれていたのだが、もしかするとこれは因幡の白兎のパロディだったりするのだろうか?
それでも彼はどうにか生き延びており、地下のロストワールドにずぶ濡れで海藻まみれの状態で潜伏していたところをディディーとディクシーに乗り込まれ、両者は再戦。
最後の力を振り絞って戦うも、銃を暴発させられた衝撃で吹っ飛ばされ、ロストワールド中央の火口に落下、そのショックで島ごと沈む。
だが、しぶとく生き延びた彼は、1面の舞台となった海賊船に乗り込み、高笑いを上げながら去っていった。(GBA版では脱出した直後にヘリコプターに乗ったファンキーコングに爆撃される演出が追加されている。)
戦闘
本作ではボスキャラクターを踏みつけて倒すことができない。そのため、見た目に反して彼を踏みつけることも不可能。
武器は見た目どおりラッパ銃を使い、発射する弾は多種多様。タルや砲弾はもちろんだが、状態異常を引き起こす煙や、投げ返せないトゲ砲弾などもある。
それだけでなく、単に相手を打ち据える得物として使用したり、掃除機のように相手を吸い込む機能もついている(本人も姿を消したり、ワープしてきたりする)。
しかしその機能が仇となり、吸い込み中に砲弾を投げ返されると弾を吸い込んでしまうため、銃が暴発して彼はダメージを受ける(ちなみに暴発の際は、火花が二回散ってから砲弾が発射される)。
こうして倒すのが基本的な攻略法になる。
ちなみに接近し過ぎると、ラッパ銃で殴られる。
漫画では
『ウホウホドンキーくん』でもほぼ同様の経緯でロストワールドにて対峙する。当初は優位に戦局を進め、全てを消滅させる光の柱に吸い込むことで始末しようとする。だが戦いの末に隙が生じ、最後はディディー、ディクシー、ドンキーの同時攻撃によって敗北。自分が光の中に放り込まれるという末路を辿った(流石に消滅する様は描写されず、明確な生死は不明となっている)。
兄弟?
日本で発売されたSFC版『スーパードンキーコング2』の小学館出版の任天堂公式攻略本と、『大乱闘スマッシュブラザーズX』のキングクルールのフィギュア解説文において「キングクルールの兄」と解説されており、ファンの間で話題となった。
しかし、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにおいて『DX』ではクッパのフィギュアに「7人の子供がいる」と紹介されていたのに対し『X』では「一人息子のクッパJr.」と紹介されているなど、設定変更を伴う例がある。
『SPECIAL』ではキングクルールが参戦した際に英語版の同一人物設定に統一されつつあるようだが、「自分こそが兄」だと言い張って正体を隠している可能性もある。もっとも、そのような描写も設定もスーパードンキーコングシリーズの本編内には一切無い。
余談だが、『2』で登場するクランポンは取扱説明書に『1』のクラップトラップの兄とする記述があり、これを取り違えた可能性もありうる。
一方で、GBA版『スーパードンキーコング2』(日本語版含む)や、英語版『ドンキーコング64』、旧レア社英語公式サイトにも同一人物のような描写があり、あたかもキングクルールが衣装換えしただけかと思わせる設定もあった。実際1のキングクルール戦で非常に特徴的だった得意技死んだふりを3回も使っている。その後、同シリーズの後継作『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』においてキングクルールが参戦した際には、キングクルール本人が仮装してラッパ銃やバロンクルールのローター付きマシンを使用している事が確認できる他、海外版の原作ではキングクルールが元海賊と言う裏設定があるため、やはり同一人物説の方が濃厚と思われる。
また、スーパードンキーコングシリーズのゲームデザインを手掛けたGregg Mayles氏はXにて兄弟設定を否定し「全員同一のワニ」と言い残している。
ちなみに、この同一人物設定は須藤ゆみこ原作の漫画版『ウホウホドンキーくん』でもネタにされており、ディディーとディクシーに尋問された挙句最終的には「うるさーい!そんなことは任天堂に聞けー!」と逆ギレしながらメタ発言をかましている。
余談
クレムコインに彫られているデザインのモデルも彼なのではないかと思われる。
『ドンキーコング64』には彼の写真が登場する。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
スピリットとして登場。属性は火。階級はLEGEND。
また、キングクルールの一部の技がキャプテンクルールとして描写されており、発動時には海賊帽を被る。
関連イラスト
関連タグ
スーパードンキーコング2 クレムリン軍団 キングクルール バロンクルール ラスボス
タウナ・バンディクー…本場と日本版では明らかに食い違った設定のあるキャラ繋がり。ただし、ほんの一部の作品で日本版の設定が逆輸入されたあちらと違い、こちらは日本版での設定が一切逆輸入されていない。
フック船長:こちらはワニに狙われている海賊。